
9月17日は 敬老の日でした。
40戸余りの 私の集落 75才以上の高齢者が 招待の対象です。
以前は婦人会が 前日から準備し料理を仕込み 世帯主と 嫁は婦人会での参加で それはそれはにぎやかでした。
ところが私の集落も高齢化が進み 今年の高齢者は 25人が対象です。
会場の 公民館も 狭くなり 今は役員 幹事が接待し 料理も仕出し屋さんの料理です。
そんな中 80才を迎える 高齢者には記念の写真が贈呈されます。
敬老の日の 一週間前に隣町のカメラ屋さんにそろって出かけ 撮ってもらいました。
数枚 デジカメで撮影してもらい 自分であれがいいこっちがいいと 選びましたが 大きなカメラを手にしたカメラマンに
「あんた 今のデジカメ 加工ができるから シミ皺を消して色白にしてね」と 言って帰った写真がこれです。
20年前の 服を着て パーマやさんに行って にっこりしましたが もともとがもともとですから 皆さんにお見せするわけにはいきません。
この写真 敬老の日の席でいただき お礼を言いつつ頭を下げましたが この写真を胸に 宴席の前に立たされると おしゃべりの私の血が騒ぎます。
「本日は 私の告別式に かくも沢山の方に参列していただき 心から感謝しています。
と 即興で あれこれ自分の思いを挨拶をしました。
高齢者が少なく 長寿が珍しい時代は 80才でも おめでたいことだったのでしょうが 高齢者が多くなり 医療費がかさみ
認知症があふれ 少子化の時代に 80才おめでとうございます。と遺影をいただくのも 喜んでばかりいられません。
出来るなら 小さな写真で ひっそりと見送っていただきたいと 心から願っています。
いよいよ 私も80才に突入です。
これからどう生きるか 何をするか 棺桶に入れられたとき 自分で満足した人生だったと 感じられるか まだまだ悩みが続きます。

庭の 秋明菊が咲き始めました。
上品なお軸をかけて この花を活けて お茶を一服いただきながら 俳句の一句も 捻りたいものです。
私には無理でしょうね。