端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

晦 日

2007-12-31 | Weblog
暖かい 年の瀬でしたが 今朝は寒い朝です。
それでも日差しは暖かく いいお天気です。
今年は今日でおしまい。 いつもと変わらないのに なんだかいつもと
違う気持ちがするのはなぜでしょう。

一年間色々ありましたが 高齢者二人 大きな病気もせず 騙されも
せず 貧しいながらも ささやかで 穏やかな生活でした。

田舎の年の瀬の生活も変わりました。
以前は隣近所集まって 餅つきをしていました。
男衆は蒸し方 搗き方 一番の年寄り婆は 餅とり粉を顔につけて 
熱い餅をちぎっていました。
その餅を 女衆が丸め 周りには 子供達が 走り回り出来立てを
頬張って居ました。
女衆は あんこの出来具合を 味見し 搗き終わればささやかな
ご馳走を皆で囲み 飲み方でした。

今はそんな行事もありません。
でも大晦日は 集落の神社に 「紅白」が終わると 大抵の住民が
集まります。
大きな焚き火を 囲み 年の明けるのを待ちます。
ラジオの時報を合図に 新年の挨拶に変わり 神社にお参りし お神酒
を頂き ぜんざいなどが振舞われます。

里帰りの娘さんや 遠くに住む子供達も 集まりにぎやかです。
心も 胃袋も温まると我が家に帰り又布団にもぐり込みます。

この分なら今夜もいい天気で 新しい年が迎えられそうです。

我が家の 根性トマト 真赤になり 口に入れたところ 皮は少し
硬いようですが 甘い。
夏の野菜の トマトですが 案外寒さにも強い野菜のようです。

今年も今日で お終い。
この一年 私のブログ覗いていただいた皆さん 本当にありがとう
ございました。
心より感謝します。

そして コメントで励ましていただいた方々 
ありがとうございました。どうぞ良い年を お迎えください。
新しい 年が 皆様にとっていい年でありますように
お祈りしています。

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お年玉

2007-12-30 | Weblog
先日 和菓子屋さんで買い物を しました。

お釣りと一緒に 頂いたお年玉です。
お年玉など 頂くことのない 私。「まだ暮れなのに」などと 野暮な
ことは言いません。
なんだか嬉しくなりました。
早速 開けてみました。

金太郎飴のウサギバージョンです。可愛い。
又 ご縁がありますようにと 五円玉が付いています。

ふと 先日出した白足袋を思い出してしまいました。
いつの頃から 西洋式に足袋のサイズをcmで呼ぶようになった
のでしょうか。
私の足はずーと 9文7分と覚えていましたが 先日の箪笥の足袋は
「L」と小はぜに刻印してありました。 メートル法は風情がありません。

今時 9文7分と言っても通じないでしょう。
銭形の親分に でも聞くしかないようです。
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か ぶ

2007-12-29 | Weblog
今年も 残り二日 何の変わりもないのに 年の暮れと言うだけで
気ぜわしくしています。

家事の合間に畑の かぶを洗って皮を剥きました。
三杯酢に漬けて お正月の一品です。
大きいものは 直径10cmくらい 小さいものは2cmくらいです。
我が家で食するものは不ぞろいでも 無駄にすることはありません。

それにしても洗い立ての かぶの白さは 見入ってしまいます。

人参は 長くお風呂に入っていて赤くなり 大根はよーく体を
洗ったから白くて 牛蒡はあまり洗わなかったので 黒いのだと
子供の頃聞かされましたが 今はお店の牛蒡も色白です。

若い頃はこんな当たり前のことに 感激することはありませんでした
がこの年になると 改めて野菜の美しさに感心しています。

歳を重ねて 残りが少なくなると 改めて生きていることや周りの
暖かいお声に 感謝です。
来年は 神様の前で 牛の背中から飛び降りて 一番なった セコイ
ねずみの年 いい年であるように 願いたいものです。




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煮 豆

2007-12-24 | Weblog
久しぶりに 金時豆を煮ました。

私流の炊き方です。 豆を薄い塩水に半日ひたし ざるに空け 
豆より多めの水で 火にかけます。
中火で お湯が沸騰したら 豆の煮具合に関係なく 保温鍋に入れ
一昼夜放置。
朝 豆の煮え具合を確認して 煮汁を豆すれすれにして 砂糖と塩
を入れ 小さな火で五分 それで出来上がりです。

煮豆好きだった母は よく私を横に呼び寄せ 煮豆の炊き方を
指南していました。
昔は よく豆を食べていました。 小豆 大豆 金時豆 えんどう豆
お正月の黒豆 などですが 母は火加減を うるさいくらい 私に
注意していました。
昔のことなら炭火に七輪ですから 遊びに行きたいのに 豆の番でした。

あんな面倒なことをしなくても 今は保温鍋を 使えば 怠け者の
私でも 美味しい煮豆が出来ます。

豆は皮まで柔らかく 口に残らず 中身はホッコリとして あまり
甘くなく 美味しい煮豆です。
木杓子で ないと豆が崩れてしまいます。

母が 元気なら 88歳の喜寿。
この美味しい煮豆 届けたい想いです。
どんな顔をして 食べてくれるでしょう。

もう母が逝って 40年も過ぎているのに この暮れの忙しい中
ふと 思い出しています。
食べ物は 味とともに 昔の記憶や 思い出まで 広がるようです。

この美味しい煮豆 少し 切ない想いをしながら 一人で
味見して居ます。
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唐辛子

2007-12-22 | Weblog
唐辛子の赤い色は 冬の色です。
漬物や料理によく利用します。
この唐辛子をお財布にアップリケしました。

藍の古布に 縮緬の赤がよく相います。
この時期 この小さな小銭いれ 作っても作っても お嫁に行って
しまいます。
蚊絣を縦に四等分して 無地の藍染の古布とはぎ合わせて作ります。
一度に四個づつ 作るのが私流です、
次は どんな模様をつけるか 思案中です。

着物で出かけるときの 替えの足袋入れの袋を作りました。
縦20cm 横17cmです。
こんな小物は ちょっとしたお礼に差し上げると 喜ばれます。
私の気持ちです。
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鍛冶屋

2007-12-21 | Weblog
暦が12月となっても何も変わりないのに 周りに振り回され 
12月で地球が終わるかのような 毎日です。

新聞のチラシは 防寒衣料やお掃除用品 おせち料理 と気をせわしく
しています。
それにつられて私も いつも使っている大きい裁ち鋏を研ぎに出し 
今日 受け取りに行ってきました。

頼んだのは 昔からの鍛冶屋さんで 農機具から山仕事の刃物、
家庭用の刃物と 色々なものを 作っています。
子供の頃学校帰りに見ていた 加治屋さんと雰囲気はまったく 同じ
でしたが 熱く赤い火は 炭ではなくコークスで 加治屋さんの力強い
腕で叩いていた鉄を 今は機械がトンテン カンテンと叩いて
いました。

いい年をして 見とれつつ 店の主と長話をしてしまいました。

鍛冶屋さんで 砥いでもらった裁ち鋏 切れ味は最高です。
御代は 600円 気の毒なくらいです。
これで仕事もはかどりそうです。
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コンサート

2007-12-16 | Weblog
隣町までコンサートに行ってきました。
秋から年末にかけて 田舎の町でもあちこちで 小さなコンサートが
開かれています。
それと言うのも 田舎でも街ごとにご婦人のコーラスが結成されていて
その発表会が 行われるのです。
子育てを終わった位の方から 70才前後くらいの方まで色々です。

今日行ったコンサートは 中国の楽器 揚琴 二胡 中国木琴の演奏と
ご婦人のコーラスの発表会と一緒でした。
中国の二胡は なぜか懐かしく 心に響く音色でした。

終って外に出ると 庭のイルミネーションがとても綺麗で 見物の
お客さんで賑わっていました。


ポシェットです。表側
 
裏側です。 縦23cm 横20cmです。
刺繍のある表側は 古布を再現した 現代の布ですが いつも
バイアス布に使っていますので三角の端布が 残るのです。
その三角の端布を 利用して作りました。
裏は 昔の布団側 です。 下手な刺し子をしてみました。
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ポシェット

2007-12-15 | Weblog
今年も 残り半月になりました。
忙しく駈けずり回っても 家事をサボっても 正月は来ると 開き直って
居ますが やっぱり気にかかります。

いっそ 正月も 盆もなければいいのにと 思ってみたりしますが
そうもいかないようです。
今朝は いつも無口の穴熊さんが朝から鼻歌を歌っています。
忘年会で珍しく カラオケで歌を歌って その続きのようです。
持ち歌は二 三曲ですから 聞き飽きたお友達の所望もあまりない
ようです。

こんなご機嫌なとき 頼みごとをしない手はありません。
切れ味が鈍った裁ち鋏を 研ぎに出していたのを 隣街まで取りに
行ってもらいました。

明日天気が崩れなければいいのですが心配です。

気ぜわしいのに 暇を見て 作りました。

口 16cm 縦17cm です。自分では不満な出来です。
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贈り物

2007-12-14 | Weblog
この時期 毎年頭を悩ますのがお歳暮です。

贈り先の 生活やご家族 暮らしぶりをあれこれ 思い巡らし
暮れの一日 デパートの贈答品の売り場に立ちますが 今年のように
食品の偽装などが多いと 特に迷ってしまいます。

それに比べ 頂くのは何でも嬉しいものです。
でも 義理ある方や我が家には高価すぎると思われるものなど頂くと
もらっておけばいいと 言うものでもありません。
いつも心の負担になってしまいます。

私が子供の頃 母はご近所の方にはちょっとした物を贈っていました。
普段履きの下駄 足袋 腰巻分のネル 砂糖 タバコ好きのお年寄りには
刻みタバコを五個 など相手も気を使わないくらいの 物でした。

物を贈った時 相手からはありがとうの言葉だけで満足し 頂いたときは
お礼の言葉だけで済む それが贈り物の 極意と私は密かに思って
います。

写真の羽毛の靴下 今年私がもらった極意のプレゼントです。
これで心まで 温かくなりそうな今年の冬です。



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トマト

2007-12-12 | Weblog
花より団子の 我が家 立派な花の鉢を頂いても 過ぎてしまえば
軒下に 置かれている状態です。
私の町は 洋蘭の生産が盛んで 穴熊さんがお友達から 規格はずれを
頂いてくることがあるのです。

そんな鉢に 夏の終わりからトマトが芽を出し 段々伸び 花を付け
ましたが 実を付けることはないだろうと 話していましたら 立派な
実を付けました。
どうやらミニトマトのようです。

今朝は薄く 色もつき始めました。
自分の不本意のところで 根を伸ばし 精一杯に頑張っているこの
ミニトマトを毎朝見つつ 感激しています。

私くらいの年齢になると 回りの色々な方や自分の人生を 振り返り
色々なことを考えます。
自分で変えようと思っても変えられないこと 逃れようと思っても
逃れられないこと など多すぎます。

今年も 残りわずかです。
街の中を 気ぜわしく行きかう人々も それぞれ背中に荷物を背負って
いるのだろうなあーと ふと思ってしまいます。

このミニトマト 冬空の下 どれくらい赤くなるのか 楽しみです。
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