私の地方 ここ数年台風がよけて 通っていました。
ところが 19号が段々大きくなり 猛威を振るって それはそれは激しく
吹き荒れて 通り過ぎました。
その上 昨日はお昼過ぎから 停電でした。
台所の容器すべてに水を入れ 雨戸で真っ暗な部屋は 懐中電気の活躍です。
なあーに食料は大丈夫と 電子レンジの前に立って ありゃ 停電だ。
パソコンでも見るか ありゃ停電だ
ゆっくり 風呂でもと思ったが これもダメ。
電池のラジオに耳を傾け 郷土力士の応援でした。
雨戸を透かして 少しの明かりと 蠟燭で 早めの夕食にするか と
箸を握ったら 電気がつきました。
約半日の 停電でした。
台所が ガスなのと カセットコンロに感謝でした。
火山灰土壌の 私の地方 広い畑の作物は 限られます。
今は 数人づつで唐芋堀です。
勿論 殿方の愛する美味しい焼酎の 原料になるのです。
焼酎工場の操業に合わせての 作業に大忙しです。
唐芋の出荷がすめば 美味しい大根の種まきです。
大根の種まきが 手作業だったころは 間引きの作業は
近所の主婦の楽しみな作業でした。
柔らかい大根の間引き菜は お漬物によし 和え物によし
味噌汁によしと うれしい季節の野菜でした。
ところが 近頃は種まきも機械化され 確実に必要な種をまいていくので
間引く必要がないとのこと。
畑におばちゃんたちの 影をみません。
そんな中 ご近所から間引き菜を 頂きました。
シーズン初物です。 針生姜を沢山乗せて 漬物にします。
我家の庭で 早めに咲く彼岸花 見て見てと 今年もいつもの場所に
花を咲かせています。
この花の 母となんの連想もないのに なぜかこの花を見ていると
母を思い出します。
今頃になって 母を思い出すなんて 親不幸な娘です いや婆です。
縫い物友達の加代子さん 故郷は鳥取県です。
日本海の美味しいものや 温泉育ちです。
学生時代の仲良しだった友達が 毎年この時期二十世紀梨を 届けてくれるそうで
私にも お裾分けが届きます。
鳥取の梨農家の 心意気の小さなシールは番号入りです。
両親を見送り 故郷を離れしっかりこの地に 根を張って生活をしている
彼女を見ていると 女の強さを 改めて感じます。
冷蔵庫で冷やして 加代子さんの故郷を味わうことにします。
若い頃 職場の近くにしゃれた喫茶店が 開店しました。
田舎ですから 田舎者の私 デザートのプリンが四角い形で
しゃれた容器に鎮座し 四角い中村メイコさん似の匙を従えて
出されたときは 小さな驚きでした。
プリンは 丸でなくて いいんだと変な納得をしました。
半世紀を過ぎ 宅配の牛乳が溜まったり 卵を沢山頂いたりしたとき
プリンを作ります。
キャラメルソースを 苦くするのが 私流です。
うーんと冷やして 婆会のおやつです。
パソコン先生のレシピ
卵 4個 黄身だけ 2個 砂糖 80g 牛乳 400cc
全部ませて 漉します。
小鍋に 大匙3の砂糖を 小鍋で 火にかけ数滴の水を入れ 煮詰め
焦がしたものを 容器に入れ 漉したプリン液を入れ 茶碗蒸しのように
蒸し器で蒸します。私流の プリンです。
焦がした鍋は きれいに洗えば落ちます。
80歳を過ぎて 抱えきれない荷物を背負ってしまいました。
残りの人生 足りないようです。
暦が九月になり 肌にあたる風が 心地よい感じです。
私の好きな 秋明菊ぼーとしていて まだ夏を感じているのではと
手入れ不足の庭に出て見たら ちゃんと季節を感じて あちこちで可愛い
花を咲かせていました。
頑張って と風に揺れていました。
引きが強く やっと釣れました。
目には こだわって更紗布を使いましたが イマイチです。
若いころ 勢いをつけて 色々作りましたが 年齢を重ねて
勢いやセンスが足りません。
それでも 針と糸仲良くしようと思っています。
