端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

ねんねこ丹前

2014-02-16 | 思うこと

雪は降らないといっても 冷たい日が続いています。  あちこちかたずけていたら 出てきました。

我が家の昭和です。

長男が生まれたのは 丁度東京オリンピックの開催された年の 12月でした。

産休は 出産後一か月だけ 首も座らない赤子を抱いて このねんねこに包んで 出勤していました。

仕事場の 同僚の方の奥さんに無理を言って 預かってもらっていました。

私の頭の中には 元気だった私の母に おんぶにだっこのつもりだったのに 母は47才で三回目の手術をし 長男を見届けると 翌年帰らぬ身しなりました。

仕事は絶対にやめないと言っていた私の決心は簡単に 崩れてしまいました。

そんな 病の中 母が私の為に縫ってくれた ねんねこ丹前でした。

まだハイカラな 洋風のねんねこコートは たまに見かけるだけでした。

二人の子育てに 活躍したねんねこですが どうしても 処分する気にならず 寒い冬になると 引っ張り出して 羽織ってテレビを見ています。

古い和の布で いろいろ袋を作って遊んでいますが 古い布が 持っている物語が私の楽しみです。

ビロードの おんぶの紐もありますので 赤ちゃんをおぶってねんねこ丹前を 羽織って町に買い物に出かけたいものです。

まだ未練を残している 私の大事なねんねこ丹前です。

 


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2 コメント

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akkomamさんへ (穴熊の女房)
2014-02-17 19:04:40
昔の子供は 母親の手作りの洋服を着ていましたね。
小学生の時母のセルの着物で作った ワンピースを 着ていたのを 思い出しました。
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思い出 (akkomam)
2014-02-17 10:32:12
祖母が受験のときになると
孫に半纏を縫っては送って
くれたものでした。
ビロードの襟の感触は今での
覚えています。

ネンネコ半纏は洋風のを
主人の母と三越で選んだ
記憶があります。

先日半纏の話をしましたら、
子供たちは<いらない>と。
まったく情緒のない人たちね、は
私の言葉。

子どもたちはきっと私の編んだ
マフラーぐらいしか
思い出にないのかもしれませんね。
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