食い気の遺伝子。

　お正月の梅ちゃんは、除夜の鐘を聞きながら蕎麦を食べる私待ちで、
居間でうとうとしていて、私と共に布団に潜ったが最後、夕方17時過ぎまで寝ていました。

　猫の寝正月、のんきな2017年の元旦でした。

　今日も正月モードです。
31日から母が来ているので、1日3食、間にお茶の時間、少しおやつもつけて、と、
規則正しくはあるけれど、私的には「動かんのに、よく食べるな、母よ。」と、
びっくりな休みです。

　そして、母は気がつくと、私の持っている料理の本をメモ帳に書き写しています。
糖質制限のレシピで、豆腐を使ったハンバーグを書き写し、
「自家製ロースハム」の作り方も「作るかわからんけど、一応、ねぇ〜」と、
ブツブツ言いながら書き写しています。

　ああ、この食い意地のはっているところを私はしっかりと受け継いでいるなぁ、と思いながら
母のメモ取る姿を眺めるお正月でした。

　そういえば、去年は『たったひとりの引き揚げ隊』を読んでいて、
祖母の満州での話しを思い出して、急に餃子をつくることになったなぁ、と思い出し、
毎年、食べる遺伝子を母に見いだすお正月です。

　そんな母も明日は、自分の城にもどります。
冷蔵庫をすっからかんにしてきたという母に、数日のつなぎに、
ローストビーフや野菜、キンカン煮などを持たせる準備をしながら、
お互い、元気においしく食べながら、良い一年になるように、と思うのでした。