愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

合同ゼミ

2023年02月25日 | 運営
先日,成績発表が行われました。ここで学生にとって年度が実質的に終わります。卒業式終了後のオリエンテーションから新年度行事が始まりますので,この間1か月近く,勉学面では空白になります。それではもったいないということで,勉学面の関心を維持するため,経営学部藤原ゼミと合同で勉強会を開催しました。藤原ゼミ2年生,うちのゼミ2年生,3年生が集まりました。

藤原ゼミはうちと同じくマーケティング専門のゼミです。藤原先生はラグジュアリーブランドを対象に消費者行動の計量分析を中心とした研究をされているので,ゼミでもそれを中核の指導内容とされているようです。私は小売マーケティングについてケーススタディや歴史研究を手掛け,ゼミでもそれを指導の中核としているので,マーケティング専門ゼミといっても両者は毛色が異なります。毛色の異なるゼミの合同活動は指導の幅が広がり,学生には良い刺激になります。

今回は,名古屋マーケティング・インカレに向けた勉強会になりました。藤原ゼミが次年度それに参加予定なので,うちのゼミ3年生が経験談を展開して,何を今後行うべきかを示し,それを受けた両ゼミ2年生が今後の在り方を考える機会を設けるという内容でした。そこには3年生の研究発表プレゼンも含まれました。今年度名古屋マーケティング・インカレ発表分の改善版を一つサンプルとして発表してもらいました。

3年生には身についた能力について語ってもらいました。うまくいかなかったこと,大変だったことも正直に話してもらいました。身についた能力については,異口同音に「人前で話すことが苦にならなくなった」「プレゼンがスムーズにできるようになった」と3年生たちは話しました。2回の中間発表会と1回の本大会で,他大学の学生や教員を前に研究発表するという機会に加え,ゼミでは毎週プレゼンをしてもらいました。数十回繰り返せば,さすがに能力は引き上がります。

うまくいかなかったこと,大変だったことについては,チーム内の対立・瓦解,研究テーマが定まらないことの混乱という2つが焦点になりました。チーム内の対立・瓦解はテーマが定まらないことと関連しているので,結局彼らにとってテーマ設定が最も苦労したことでした。「夏休みを無駄にしなければ,もっとテーマは早く固まったはず」という反省も聞かれました。私からは「例年,3月に始めて,テーマが確定するのは10月か11月」と補足しました。いつもゼミでは,テーマが固まれば研究は半分以上進んだも同然と諭していますが,それを3年生に実感してもらったということです。

チーム内の対立・瓦解に関連して,チーム編成に関するアドバイスを彼らはしていました。研究領域や関心が共通する人が集まってチームを作るより,先に信頼できる人がチームを作り,その上で関心をすり合わせてテーマを決めたほうが良いというアドバイスです。研究内容よりも人を重視するということです。昨今流行りのジョブ型人事に反する考えですが,例年学生たちを見ていると(そして自分の属する組織を眺めると)これは案外重要だなと思います。

勉強会は90分程度続きました。藤原ゼミの2年生が殊の外熱心で,きちんとメモをとり,質問をしている姿が印象的でした。この後懇親の場が設けられました。うちのゼミで,2,3年生が学年を超えて懇親する機会は3年ぶりでした。次年度のキックオフになった点と学年とゼミを超えて懇親の機会があったという点で意義ある一日になりました。

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