別れの歌ばかりを歌う
イルカさんて…
そういう思いの決定的なのは
この
「雨の物語」を聞いてからだ。
ん?
やっぱり
作詞 作曲 正やん だ!
うまいんだけど…
どれだけ切ない別れの歌なんやろ
って思えるのは
あの時代
別れ歌がひとつの売れ線でもあった
こともあった
70年代フォーク
楽しい歌より、失恋、別れの歌の情景描写
の方がより
人々の心を掴みやすかったのは事実。
出会いと別れ
それを書き尽くし、
歌い尽くしてしまった感のある
70年代だ。
「なごり雪」「海岸通り」「雨の物語」
と続く別れ歌三部作。
海岸通りは
女子の思いをあなたに綴った歌なれど
なごり雪と雨の物語は
男が女に視線を送り、思ってる
心の言葉が歌詞の中に
込められてる。
恋愛の始まりと終わり
終わりを雨の日に強引に結びつけ
もっていこうとする
この男の身勝手も、さることながら
終わりを感じさせる女の背中
も物語の幕引きを早めようと
しているのだろう。
最初からうまくいかない恋だった
そう、思わざる得ない
この二人は
寂しさを寄り添いあって
結びついた
悲しい結末や物語を紡ぐことができずに
いたのだろう。
だから
やっぱり
雨の日に
愛している事を確認しつつも
別れに似合いの雨と決めつつ
物語を終わらせようとしているのだ。
女の心 (君の心)を
くもりガラスと表現して最後を
締めくくって終わる歌詞
くもりガラスとは決してクリアに
晴れることのない
ものであって
この女の人は最初から
心は曇っていて雨の雨粒であっても
心はクリアに晴れることも
無かったということなのか?
雲ガラスに雨があたると少し
明るく見えたりもするのだ
ろうけど
…
今日は雨
「雨の物語」の一フレーズが
頭をよぎる
♪窓の外は雨 雨が降ってる
物語の終わりに
こんな雨の日 似合いすぎてる。
