

1975年 8月1日発売。つま恋コンサートの1日前の発売は狙ってその日だったのか?
ベストアルバムが出た。
レコードの帯は
「栄光の吉田拓郎ベストヒット曲集」と
栄光という言葉が使われてるあたり
少し笑える。
その形容詞 「栄光の」は
よく、オールナイトニッポンで喋っていた言葉でもあった。
特に好んで使ってたのが山田パンダさん
(栄光の吉田拓郎と哀愁の山田パンダ)という言い方。
確かに
栄光ある存在。前年はレコード大賞襟裳岬で作曲賞を取ってるわけだし、
栄光の吉田拓郎なわけです。
このアルバムは再販には78年と3年後になるわけだが、とにかくベスト盤はこの頃からちょこちょこ出てきたことを記憶する。
旅の宿
春だったね
こっちを向いてくれ
親切
祭りのあと
たどり着いたらいつも雨降り
伽草子
夏休み
暑中見舞い
せんこう花火
金曜日の朝
ガラスの言葉
ビートルズが教えてくれた
おきざりにした悲しみは
落陽
ひらひら
野の仏
君去りし後
風邪
シンシア
ペニーレインでバーボン
人生を語らず
知識
暮らし
戻ってきた恋人
襟裳岬
と
全26曲
シングルの金曜日の朝とおきざりにした悲しみはが入ってることが
このベストアルバムの価値を押し上げてる。
二枚組で出た最初のベストアルバムだ。
その後
一年後の1976年 8月1日に
続編といえるベストアルバム
「時代は吉田拓郎を体験した」
というコピーの帯がついたアルバムが発売されている。

1975年の吉田拓郎さんの活動があまりにも少なすぎて、
前半はラジオのみ
フォーライフレコード創設
そして後半始めの8月2日〜3日 のつま恋
と少なすぎて
吉田拓郎さんの露出が少なく
音源でオリジナルアルバムも出てなかったわけで
唯一
「となりの町のお嬢さん」
のみと、
CBSソニーもフォーライフレコードへ移籍していった
吉田拓郎さんへの
はなむけ的な
ベストアルバムとして捉えれば
このアルバムの価値はあると思う。
ただ僕は買わなかったけどね…
あの頃は
レコード店で発売されたことを確認はしていた。
ベスト盤の選曲に疑問を持っていた。
誰の選曲なのか?
基準は?
その辺がデレクターやレコード会社の発売元のスタッフの意見?
反映元がわからないから
ホントにいいと思ったベスト盤しか買った覚えがないのである。
最近拓郎さんの選曲で出したベスト盤
「From T」がある
これは大納得なのである。
拓郎さん自らが選曲したという
付加価値がついている。
もしくはファンが選ぶベスト盤
みたいな
そんな企画から起こした
ベスト盤がもっと早く出ていれば
よかったのに…と思うのだ。
※よくよく調べたらこのベストアルバムは拓郎さん自ら選曲したベストアルバムだったらしい。
その事をみすのしたり、
前面に押し出したり
セールスの段階でのアピールが少ないのも事実。
勘違いや違う思い込みもある。
いずれにせよ
ベストアルバムの選曲には
良し悪しはあったりする。
だからあの頃自分チョイスの曲をカセットテープにダビングしていたりしたんだよね。