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明日の葉っぱ(8×8)=69

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1975年の吉田拓郎 その24 提供曲 いつか街であったなら 中村雅俊

2019-06-12 12:28:30 | #1975年の吉田拓郎
俺たちの勲章のドラマ 劇中歌。
ここぞという場面に流れて
感動させる
とっても効果的な歌だったし、拓郎節で
大変歌いづらい歌でもこの曲を
見事に歌い、当時のヒットチャート
も週間6位、年間でも16位を記録する。
 
低い音域から
サビに向かって高くなる
拓郎さん独特の曲まわし
中村雅俊さんは見事にまた、歌われてます。
 
男の哀愁と切なさと
中村雅俊さん演じるキャラクターをかぶせ合わせて
この歌を聴くと
これは女の人にはわからない男の世界感が
感じれる歌だと思う。
 
何か深くて
口では
言葉では
うまく表現できない
繊細でそれでいておおらかで
希望もあり、振り返って悔やむ心あり、
こんな気持ちになる事って
別れる時に思う気持ちなのだと思う。
 
 
歌詞の中の「君」とは
女の人なのか、男の人なのか
 
僕は男の世界を重ね合わせて聞いていた。
「愛す」という言葉は
恋愛ばかりでなく
運命を共にしたものに芽生える一心同体的な
絆とおもうし、命を愛でる
そんな大きな「愛」と僕は理解している。
 
1975年この年の作詞家
喜多條忠さんは
結構深いいい詩を書いていて、
いわゆる「男の詩」は秀逸だ。
 
いつか街であったなら
 
希望はある。
それまで
命を大切に
また、会おう!それまで元気で
エールを交換する
その思いのこもった
フレーズだ。
なんとも粋なのだ。
「いつか街であったなら」
その時は
その時まで
俺は俺の道を行く
お前はお前の道を行け
 
 
この歌の編曲が
トランザムのチト河内さん
この編曲がなかなか泣ける。
女性コーラスが結構全面に出ていて
透明感あるコーラスで全体を引っ張りながらギターがいいフーレズを弾きながら
哀愁感を盛り立てている。
 
完成してる編曲ってこの事だと
言っても過言ではない。
 
完成してるとは
 
原曲のイメージが強すぎて
編曲を変えると
曲そのものが変わってしまう
ような曲だと
思うのだ。
 
これ以外ない!
という形になったものが
詩と曲 編曲
が一体となった
1つの歌として
「いつか街であったなら」
はあげられると思う。
 
拓郎さんも
初めてこの歌を披露したのは
75つま恋の第1部のトランザムとのステージでだった。
セルフカバーというべき、
自らの歌を歌った拓郎さんであったが、
この歌に限っていえば
中村雅俊さんの歌になっていて、
中村雅俊さんバージョンの方が良い。
 
拓郎さんは「ぷらいべいと」というアルバムで音源としてのセルフカバー
をしてるけど
こちらも頑張ったけど
やっぱり
中村雅俊さんバージョンがいい。
 
もう少しヒットしても良かったのに
それだけ素敵な歌だと
今聞いても思うのだ。
 
 
 
 
 

1975年の吉田拓郎 その23 提供曲 あゝ青春 トランザム

2019-06-12 05:43:43 | #1975年の吉田拓郎
 
俺たちシリーズの初作品と
してはじまった青春刑事ドラマ。
音楽担当 吉田拓郎
とクレジットが流れる。
 
トランザムというロックバンドが
演奏 歌でこのドラマ主題歌を担当した。
 
チト河内さんリーダーで
つま恋75の最初のステージのバックを担当した。
リードボーカルのひとが
トメ北川さん
「あゝ青春」後に脱退している。
ギター 石間秀樹さん
ベース 冨倉安生さん
キーボード 篠原信彦さん
ドラム チト河内さん
 
あのつま恋の最初のステージでの「あゝ青春」の披露が初めてだろうと思う。
ドラマの中で流れる効果的な音楽は
トランザムが担当してるし
 
僕の1975年の印象でインスピレーションとして浮かぶのは
 
1975→つま恋あゝ青春トランザム
俺たちの勲章
なのだ。
 
ドラマは42日から924日までの
19
 
オープニングでながれる
インストゥルメンタル
今聞いてもカッコいい
トメ北川さん歌唱の方も
透明感のある伸びのあるボーカルが
また、違う魅力を出している。
 
拓郎さんの松本隆さんとのはじめての
仕事がこの
「あゝ青春」
 
 
ひとつひとりじゃ さみしすぎる
ふたりじゃ 息さえも詰まる部屋
みつつ 見果てぬ夢に破れ
酔いつぶれ 夜風と踊る町
悲しみばかり 数えて
今日も暮れてゆく
あゝ青春は燃える陽炎か
あゝ青春は燃える陽炎か
 
数え歌になってる短い歌詞だが
ドラマに馴染む歌の世界にもなっていて
そして、何より拓郎さんが歌った
あのつま恋のオープニング曲
として刻まれた特別な歌だということも
この歌には
今でも拓郎ファンにとって
思い入れのある曲になっているだろう。
その後79年篠島のオープンニングでも
歌われたが
アレンジは
僕はトランザムのこのアレンジが
「あゝ青春」
としてのイメージが強く焼き付け過ぎて
また、良すぎて
離れないのである。
 
拓郎さんもステージで色々アレンジを変え
歌われてきた
「あゝ青春」だが
それほどつま恋75のあの強烈な印象は
後にも先にも超えるものは無い。
 
 
ドラマとイベントつま恋
をつなぐ
接点の歌
「あゝ青春」
その歌と演奏を担当したトランザム
1975年を形取ったピースの大きなひとつ
が吉田拓郎提供曲 「あゝ青春」
だった。