俺たちの勲章のドラマ 劇中歌。
ここぞという場面に流れて
感動させる
とっても効果的な歌だったし、拓郎節で
大変歌いづらい歌でもこの曲を
見事に歌い、当時のヒットチャート
も週間6位、年間でも16位を記録する。
低い音域から
サビに向かって高くなる
拓郎さん独特の曲まわし
中村雅俊さんは見事にまた、歌われてます。
男の哀愁と切なさと
中村雅俊さん演じるキャラクターをかぶせ合わせて
この歌を聴くと
これは女の人にはわからない男の世界感が
感じれる歌だと思う。
何か深くて
口では
言葉では
うまく表現できない
繊細でそれでいておおらかで
希望もあり、振り返って悔やむ心あり、
こんな気持ちになる事って
別れる時に思う気持ちなのだと思う。
歌詞の中の「君」とは
女の人なのか、男の人なのか
僕は男の世界を重ね合わせて聞いていた。
「愛す」という言葉は
恋愛ばかりでなく
運命を共にしたものに芽生える一心同体的な
絆とおもうし、命を愛でる
そんな大きな「愛」と僕は理解している。
1975年この年の作詞家
喜多條忠さんは
結構深いいい詩を書いていて、
いわゆる「男の詩」は秀逸だ。
いつか街であったなら…
希望はある。
それまで
命を大切に
また、会おう!それまで元気で
エールを交換する
その思いのこもった
フレーズだ。
なんとも粋なのだ。
「いつか街であったなら」
その時は…
その時まで…
俺は俺の道を行く
お前はお前の道を行け
この歌の編曲が
トランザムのチト河内さん
この編曲がなかなか泣ける。
女性コーラスが結構全面に出ていて
透明感あるコーラスで全体を引っ張りながらギターがいいフーレズを弾きながら
哀愁感を盛り立てている。
完成してる編曲ってこの事だと
言っても過言ではない。
完成してるとは…
原曲のイメージが強すぎて
編曲を変えると
曲そのものが変わってしまう
ような曲だと
思うのだ。
これ以外ない!
という形になったものが
詩と曲 編曲
が一体となった
1つの歌として
「いつか街であったなら」
はあげられると思う。
拓郎さんも
初めてこの歌を披露したのは
75つま恋の第1部のトランザムとのステージでだった。
セルフカバーというべき、
自らの歌を歌った拓郎さんであったが、
この歌に限っていえば
中村雅俊さんの歌になっていて、
中村雅俊さんバージョンの方が良い。
拓郎さんは「ぷらいべいと」というアルバムで音源としてのセルフカバー
をしてるけど
こちらも頑張ったけど
やっぱり
中村雅俊さんバージョンがいい。
もう少しヒットしても良かったのに
それだけ素敵な歌だと
今聞いても思うのだ。
