明日の葉っぱ(8×8)=69

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1975年の吉田拓郎 その15 ドラマ その① なつかしき海の歌

2019-05-15 15:07:21 | #1975年の吉田拓郎
あらすじ
 
東洋テレビのディレクター長田は、ドラマ「なつかしき海の歌」を最後に総務部へ異動が決まった。その放送の前日に飛行機事故が発生し、ドラマは報道特別番組と入れかわることになった。そのドラマの脇役に全力をかけた売れない女優とADの下沢は、何とか放送させようとして、深夜、局に潜入し、報道テープを盗み出した。そしてテープを川へ捨てた。翌朝、局は大騒ぎとなるが、予定通りドラマは放送された。だが、長田はその女優のシーンをカットして放送し、下沢はその後局を辞め姿を消した。
 
 
 
 
制作年 : 1975
全話数 : 1
制作 : TBS
プロデューサー : 堀川とんこう
ディレクター・監督 : 福田新一
脚本 : 山田太一
 
 
 
噂の2人がドラマで共演。
AD 下沢役 吉田拓郎
売れない女優役 浅田美代子
 
 
 
 
決してうまい演技といえない両者
美代ちゃんの演技が上手く見えたり
する事にも
演技としてみると
なんだかなぁ〜だけど
それなりに2人を見ていくと
これが結構楽しめるドラマ
吉田拓郎さんの新しい一面を垣間見る。
歌では見せない一面
MCでは見せない一面
 
72 TBSドラマ 「おはよう」
以来
のドラマ出演。
 
 
またひとつ
世間をざわつかせた75年の出来事
吉田拓郎自身のドラマ出演。
 
「なつかしき海の歌」
 
僕は後年
知り合いからの映像で初めてみて
 
大感激したことを覚えている。
 
 
1975 という年に色々とあれも
これもやってる吉田拓郎さん
 
 
75年の濃密な活動がまた
ひとつ。
 
 
 
 
 

1975年の吉田拓郎 その14

2019-05-15 08:33:32 | #1975年の吉田拓郎
フォーライフレコード
 
4人の名刺がわりのレコード、
シングルは
825日より
順次発売され、
 
本来の勝負所のアルバムに関して
いえば
 
やはり先陣を切ったのは
泉谷しげるさんであって
 
19758月に
2枚組 ライブアルバム
「王様たちの夜」をリリース
続いて、
11月に 小室等さん
「明日」
明けて
3月に
井上陽水さん
「招待状のないショー」
 
真打登場とばかり
76 525
「明日に向かって走れ」
リリース
 
 
一年半のブランクでのアルバム発売
764月に30歳を迎えた
吉田拓郎さん。
20代最後の75年にアルバム制作が行われ
た。
松任谷正隆さんを中心に
ギター
松原正樹さん
矢島賢さん
 
ベース
石山恵三さん
 
ドラムス
重田真人さん
成沢彰三さん
 
ペタルスティール
駒沢裕城さん
 
コーラス
Oils
 
アコースティックギター
常富喜雄さん
 
といったアットホームな面々での
音作りでの
フォーライフレコード第一弾アルバム。
 
拓郎さん本人もベストテイクとして
評価の高い
 
「風の街」
 
スタジオで出すそれぞれの音、そしてボーカルのレベルなど
いわゆるスゥイングする感じ
見事に絡み合い
いい音
として
レコーディングできたことがのちのコメントとしてあがっている。
 
 
たしかにこのアルバムは
賛否両論あり、
でも大概賛否両論はあって、
しかし
このアルバムにも提供曲が
挿入されているわけで
 
 
「風の街」
「水無し川」
「明日の前に」
がそうで
「どうしてこんなに悲しいんだろう」
に関しても
セルフカバー
 
 
むしろ松任谷アレンジの方が
良かったりする。
 
75年中にレコーディングされた
このアルバムには
怒涛と、波乱に満ちた75年の匂いと
息吹が詰まっている。
 
 
 
 
 
印象としては
 
「なんか、拓郎さん疲れてないか?」
だった。
 
あれもこれもの75
 
フォーライフレコードは
 
船出した。
 
 
 
 

ホワンポウエルの街 六文銭

2019-05-14 13:56:15 | 僕の音楽日記


名曲はアルバムの中にある。

六文銭というグループ
小室等さん
及川恒平さん
四角佳子さん
原茂さん
橋下良一さん

初期のフォークブームの中心的
グループ
六文銭。

言わずと知れた
一番最初の吉田拓郎さんの奥さん
四角佳子さんが所属していた。

おケイの相性で親しまれた
すごく歌の上手い、綺麗に歌う
綺麗な声の持ち主。

子守唄代わりによく聞いた
ホワンポウエルの街

暖かい雨が降る。
今日のような日は…

この歌が聴きたくなる。


四角佳子さんにとって最初で最後の六文銭のスタジオレコーディング
「キングサーモンのいる島」
に収録。

当時の歌声に触れてみてほしい。

今も現役で歌われている
四角佳子さん。

しかしながら
失礼だけど
やっぱり
ベストテイクとして、
当時の音源が一番染みる。

今の時代にも
こんなに綺麗に歌を情感込めて
歌うシンガーは少ないと思う。









ホワンポウエルの街

作詞及川恒平
作曲四角佳子

あなたは しばらく
窓の外を 見ていた
遥か遥か 南の街で……
私は きっと
人波の中を 歩いている
遥か遥か 南の街で……
暖かい雨が降るという
ホワンポウエルの街で
あなたは深く 息をついた

あなたは やがて
本の上に目を落とす
遥か遥か 南の街で…
私はきっと
人波の中を 歩いてる
遥か 遥か 南の街で……
暖かい雨が降るという
ホワンポウエルの街で
あなたは深く 息をついた



1975年の吉田拓郎 その13

2019-05-14 06:59:27 | #1975年の吉田拓郎
フォーライフレコード
「フォーライフレコードは黄金の卵をつけたか」
 
新人オーディションに応募されたテープの数
2483本
 
5人目のフォーライフ
第1弾新人が
プロデューサー会議で決定された。
 
フォーライフのポリシー
 
「私たちに音楽の流れを変えることができるでしょうか」
がどう反映されたか…
 
 
そして
『川村ゆうこ』さんが
五人目のシンガーとなった。
 
 
小室等
吉田拓郎
井上陽水
泉谷しげる
4人のプロデューサー
全員一致での決定だった。
 
川村ゆうこ
「4人に対して頭を下げたくないの」
 
そうふてぶてしく答えた20歳の新人は
フォーライフレコードの5人目のシンガー
はじめての新人として
音楽の流れを変えるべく
フォーライフ丸に乗り込んだ。
 
吉田拓郎プロデューサーが川村ゆうこを語る
「今のところはまったくわからない というか
底が測り知れないようなところがある彼女。
彼女の底が早く知りたいというのが今の俺に
とって大きな関心ごと
 
俺たちがデビューした頃は70年安保があった。
ああいう状況でとりあえず反体制というテーマが
ありそれが売り物であったり
カッコいいことでもあったから
ストレートな表現というのが出来た時代なんだよ
 
アンチ.マスコミ、反体制の歌というのが作れる
状況にあったわけさ
話をしていると
彼女も現状には不満を抱いていることには
違いないのだが、
俺たちとは視点がまるで違うし、対処の仕方も
当然違ってきている
 
それに当時の俺たちと言ってることは
同じでも、体制がわの受け入れ態勢が
違ってきている。
つまり体制側もどうやら変化しているようだ。
 
その違いを彼女を通じて
確認してみたい。
 
ひょっとしたら違ってないかもしれないし、
あるいは自分たちが体制なのかもしれない。
 
フォーライフが体制なのかもしれない。
マスコミテレビ文化は俺たちの時代と同じように
同じ型の体制なのか?
あるいは違うのか?
彼女をテレビ文化の真っ只中に放り出すことに
よって自分でも確かめてみたい。
 
彼女は十分、それに耐えれると思う。
 
聞けば ウームと
うなれる曲を 今、俺自身が作り上げた所だ。
 
それは三分間のテレビ出演でも、聞くものを
説得させられる歌だと自信はある。
俺自身は三分間で勝負する自信はなかった。
 
やはり二十分を必要とした。
その俺の出来なかったことを彼女は
やり遂げるはずだ。
 
彼女は三分間でも勝負できるアーティストとして、
フォーライフから登場するだろう。」
 
と拓郎プロデューサーは語っていた。
 
新しい可能性を求めて
新しい可能性を探して
オーディションに参加する側
オーディションを開催する側
思惑は果たして
うまく混じり合ったのか?
期待と不安の船出のフォーライフレコードだったが
兎にも角にも
新人は決まった。
 
吉田拓郎プロデュース
というクレジットが踊った。
 
 
 
 
 
 

everything MISIA

2019-05-11 19:29:29 | 僕の音楽日記
曲を聴くと
ドラマの映像がすぐ
結びつくという
相乗効果でのヒットは
ドラマ「やまとなでしこ」
の挿入歌。

今でもeverythingが流れると

「やまとなでしこ」の場面、登場人物が
眼に浮かぶ。

堤真一さん
松嶋菜々子さん
主演の
ハッピーエンドの
逆転満塁ホームラン的
ドラマ。
日本人はこういった完結を求めるし、
ハッピーエンドが大好きだ。

フラれた彼女の面影をもった
ソックリな彼女が目の前に現れたとしたら…

過去を振り切り
未来へ進もうとするも
心が立ち止まったまま
という
あまりにもわかりやすい
男なら
誰だってその曲がり角を曲がれないでいる
立ち尽くしている
そんな情景から
スタートする
ドラマは
コミカルなところと
シビアな男女の駆け引きが恋愛の
感情の中でそれぞれ押したり
引いたりのやりとりが
面白おかしく、
男性は堤真一さん演じる中原欧介に
感情移入するし
松嶋菜々子さん演じる 神野桜子にヤキモキしたり

月9ドラマの久々のヒット作品だったのだが出演者の一部の不祥事でそれから
再放送がされてないし、レンタルでも
作品は無くなっていたり、

歴代2位の視聴率作品なのにもったいない。
今時でいう放送禁止作品扱いなのか?

ただ歌だけが
ドラマ放送当時の雰囲気を思い出させてくれる。

everything……何もかも、すべてのもの、

君がいれば…何もかもいらない
という
恋愛の根本的な心持ち
定番中の定番。

良かったなぁ〜で終わる
いいドラマだった。