月の沙漠(小鳩くるみ)
幻想的で夢があって、どうなるの?
というストーリー性があって年をと
っても忘れられない童謡です。
フルートなどの楽器で演奏しても、
やさしく、どこかから聞こえてくる音
があったら、つられて歌いたくなる
日本の歌です。
作詞:加藤まさを、作曲:佐々木すぐる
1 月の沙漠をはるばると
旅の駱駝(らくだ)がゆきました
金と銀との鞍(くら)置いて
二つならんでゆきました
2 金の鞍には銀の甕(かめ)
銀の鞍には金の甕
二つの甕はそれぞれに
紐(ひも)で結んでありました
3 さきの鞍には王子様
あとの鞍にはお姫様
乗った二人はおそろいの
白い上衣(うわぎ)を着てました
4 広い沙漠をひとすじに
二人はどこへゆくのでしょう
朧(おぼろ)にけぶる月の夜を
対(つい)の駱駝はとぼとぼと
砂丘を越えてゆきました
黙って越えてゆきました
砂漠の人たちは遠い日本という国に
こんな歌が歌い継がれていることを
知っていますかね。