こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第8章・・月あかりの散歩道・・・私とルナと一緒に月に想いを馳せて散歩しませんか~♪

追記...あの日の星空

2019-03-16 18:55:00 | 東日本大震災

アメリカン・ブルーです。



日付が前後します。
今日、オードリーさんから頂いたコメントに、
少し書き綴りたい気持ちになりましたので、
8年目の3月11日への追記にしたいと思います。


Unknown (oldオードリー)
2019-03-16 09:39:17
2時46分
町中サイレンが鳴り響きました
黙とう。
丁度福祉会でやっている体操教室の時間でした。
ちょっと前に、参加者さんの携帯が鳴りました。
「何!」と思っていたら、地震のあった時間ですと言われてたところでした。
そして、前日の日曜日には、歌声喫茶で、仙台より南側で被災され、
去年、私たちの町に引っ越しされてきた方をゲストに迎え、話と歌を歌って頂きました。
ずぅっと、コーラスでボランティア活動を被災後されてきたという事でした。
ある歌詞で号泣され・・・
いろんな思いをされたという事が伝わってきて、涙を誘いました。
聞くべき話で、良かったという意見がほとんどでしたが、
その中、一人のご婦人から、
悲しくてあまりその歌を聞きたくなかったと言われて、こういう方もいるんだなぁ
口に出して言われることにも驚きましたけど・・・。
温度差はあるんだと、つくづく思った次第です。



2019年3月11日(月) 午後10時25分(45分)~

NHKドキュメンタリー
震災ドキュメンタリー「あの日の星空」

ご覧になりましたか?

実は、リアルタイムで私はその番組を見ていなかったのですが、
翌朝、夫が、「同じようなことを言っている人がいるようだよ!」
そう教えてくれて、「いったい何のこと?」
タイムシフトで、夫が出してくれた番組を見ることに。

震災の翌日、「満天の星空」と題してブログを更新したいました。

大地震はそれはもう筆舌に尽くしがたい!という言葉が当てはまるほど、
その状況を書くことは、その日には出来ないくらいの事であって、
どう表現してもそこに行きつけないものでもありました。
その想いと、あえて、そこを避けて「満天の星空」と題を付けたのが、
私のその日の前向きにありたい全てだったと思うのです。

その日のコメント欄に・・・

福島のブロ友Naokiさん

無事でなによりです (Naoki)
2011-03-13 13:03:49
実は不謹慎ですが
「停電=星が綺麗」と気付いて星を眺めに外に出てしまいました。
そして、あまりの星空の美しさにデジカメ一式を荒れ果てた部屋から探し出し
外に戻ると空一面雲に覆われていました。
結局、写真は撮れなかったけど素晴らしい星空でしたね。


仙台のブロ友koshiさん

安心しました・・・ (koshi)
2011-03-14 23:34:51
今晩は。
ご無沙汰しておりました。
そして,そちらの地域の罹災状況を聞くにつれ,
心配しておりましたが,安心しました・・・。
こちらはようやく今朝通電し,夜にネットが回復しました。
満天の星空,私も忘れられません・・・。
明日にでも,この話題に触れることができれば・・・と思います・・・。


お二人も、あの日の星空を見て、
震災の恐ろしさの反対側の景色に別の感動を見たことが伺えました。
私にとっては、ある意味、「希望」になりました。
地表は信じられないほどの壊滅的だったものの、
見上げた夜空は見たことが無いほど美しい満天の星空。
全てが終わりではない・・・
その輝きに、私は素直に前を向こうと心から思いました。


実のところ、私の周りで、あの日の星空について話したことはほとんどありません。
ところが・・・・
今回のドキュメンタリーで、
思いのほか多くの方々が「あの日の星空」を見ていたことを知りました。
そして、その中の多くの方々が語っていたのは、
あの日の星空を見た時に、
亡くなったたくさんの方々が星になって私達を照らしていた・・・と言う考え方でした。
びっくりしました。
その考えが私にはありませんでした。
あの空を見て、すぐさまそう言う想いになれませんでした。
美しいと思った自分を責めてその星空を語らなかった人も・・・。


番組の中で紹介された親子の話。
おそらく多賀城辺りのマンションにお住いの方かと思われましたが、
窓から見える仙台港が燃えて、その火の勢いが凄まじく、
どうにもならない気持ちでいるところへ、
息子さんのお友達が来て、
星が綺麗だから出てこないかと・・・
お母さまは、「こんな時に星なんか!」と言ったそうですが、
一緒に反対側の玄関方向へ出てみると、
信じられない星空を目にして・・・
息子さんとお友達に、この光景を忘れてはいけないよ!と話したそうです。
いつもふざけてばかりだった二人が素直に「うん」と言ったんです・・・
その言葉が印象的でした。


同じ場所に立つ家の片側では燃え盛る炎が見え、
反対側では、美しいとしか言葉が無いほどの満天の星。


同じ体験をして、同じものを見ても、
感じ方はそれぞれ。
希望の星と思える人も、亡くなった人たちの魂と思う人も。
また、その夜、
本当は、あの満天の星を見られなかった人の方が、はるかに多かったのです。
番組を見ながら、はらはらと涙がこぼれました。
意味はなく、どうしてか・・・答えはありません。
もう、その光景は心の中にしかありません。



オードリーさん  
私は、遠い福岡県で8年経ったあの時間に
「町中サイレンが鳴り響きました」
その事にもたいへん驚きました。
未だに、そうして、想いを寄せてくださっているのだと。
温度差は、近くにいてもあるんです。
でも、それぞれの想いですから・・・


8年経って知る想いがあると私も気づかされました。




コメント (12)
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