二日酔いの朝の水の美味いこと。
そんなしょーもない話から水について検索して見ました。
これでもまだ水を買い続けますか?
08月31日 19:45All About
(前略)
水道水の安全性が疑問だから?ミネラルウォーターのほうが体に良いから?買わなくて済めば節約にもなるけど、やはり買わなきゃならないものなのでしょうか?
今回はそんな水の疑問を解決するための取材をしてきました。環境学の権威、元国連大学副学長で東京大学名誉教授の安井至氏のインタビューです。
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■安井至氏プロフィール安井至(やすい・いたる)
1945年東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京大学工学部にて、助手から講師、助教授を経て90年に教授。同大学生産技術研究所勤務。専門分野は無機材料化学、環境科学、産学共同研究。
2007年末まで国連大学副学長として、環境および持続可能は開発プログラムを担当。現在(独)科学技術振興機構に所属。東京大学名誉教授。著書に、「環境と健康」(丸善)、「環境科学−人間と地球の調和をめざして」(東京化学同人)など多数。
■水道水は安全なの?
ガイド:まずはじめに、安井先生ご自身は飲料水はどのようなものを使ってらっしゃいますか?
安井氏:
私は東京23区内に在住していますが、普通に水道水を使用していますよ。浄水器なども付けていませんし、もちろんミネラルウォーターなどは買っていませんよ。
ガイド:
なんとなく都市部の水には不安を感じるのですが、水道水はそのまま飲んでも大丈夫なのでしょうか?
安井氏:
まずは安全面についてお話しましょう。
蛇口から出る水は浄水場で作られ、国が定めた安全基準をクリアしたものだけが水道管を通って各家庭まで届いています。この安全基準は、ヒ素、フッ素、ホウ素、亜鉛、マンガン等などについて、それぞれ含有量が一定基準以下でなければいけないと定められています。
同じように市販されているミネラルウォーターにも安全基準があるのですが、この2つを比較した場合、ミネラルウォーターのほうが基準がはるかにゆるいのです。
例えばフッ素は2.5倍、マンガンは4倍、ヒ素、ホウ素、亜鉛などは約5倍もの基準になっており、水道水の方が基準がゆるくなっている項目は一つもありません。ですから、水道水の方が安全性が高いといえるでしょう。
ガイド:
塩素についてはいかがでしょうか。水道水には塩素が含まれていると思うのですが、ミネラルウォーターには入ってませんよね?
安井氏:
その通り、水道水には塩素を添加することが義務付けられています。ですが、水道水に含まれる塩素は体に害があるものではなく、むしろ雑菌の繁殖などを防ぎ安全性を高めるためには必要不可欠なものです。
ペットボトルの水などはその塩素が含まれていないわけですから、開封後はなるべく早めに飲んでしまわないと雑菌が繁殖して水が傷んでしまうということもあります。
塩素に問題があるとすれば、味への影響でしょうか。そうはいっても、塩素は空気に触れるとすぐに揮発しますので、コップなどに水を汲んで少し置いておくだけでもすぐ塩素は抜けてしまいますよ。
ガイド:
そういえば実際水道水をそのまま飲んでみても、塩素の味を感じたことないですね。
安井氏:
昔、浄水の技術があまり良くなかった時代には、たしかに塩素臭いということがありました。ですが現在は非常に浄水技術が進んでいるため、添加される塩素はあくまで各家庭の蛇口から出てくるときまで安全性を保つという目的であり、その量もごく少量ですので味がするということはほとんど無いと思います。
(以下略)