「フェーズ6」へ協議 WHO緊急委員会(朝日新聞) - goo ニュース
新型の豚インフルエンザの警戒レベル引き上げ問題を話し合う世界保健機関(WHO)の緊急委員会が11日正午(日本時間同日午後7時)すぎ、開かれた。会合では、現行のフェーズ5から、世界的大流行(パンデミック)の宣言を意味する最高度のフェーズ6に上げることで一致した模様だ。これを受けてWHOが決定する可能性が高い。
新型の豚インフルエンザの警戒レベル引き上げ問題を話し合う世界保健機関(WHO)の緊急委員会が11日正午(日本時間同日午後7時)すぎ、開かれた。会合では、現行のフェーズ5から、世界的大流行(パンデミック)の宣言を意味する最高度のフェーズ6に上げることで一致した模様だ。これを受けてWHOが決定する可能性が高い。
人類は20世紀にインフルエンザの世界的大流行を3度経験した。今回決まれば、21世紀初で大流行を認めたことになり、1968~70年の香港風邪以来、41年ぶりになる。
WHOの基準では、すでに感染が広がっている米州地域以外の1カ国で「地域社会レベルの人から人への持続的感染」が確認されれば、フェーズ6の要件が満たされる。
冬を迎えている南半球では6月に入って以降、感染の拡大が著しく、11日現在で豪州は1307人、8日現在で南米チリは1694人の感染者が確認されている。特に、感染者が1000人を超えた豪州ビクトリア州で、人から人への持続的感染が起きていると確認されたことが、フェーズを上げる決定要因となったものとみられる。