今朝の新聞に,心に留まる記事がありました。
「…… 数字となった命に,それぞれの物語がある。」
14日現在の被災者数は,死亡:15,429人,行方不明:7,781人,避難:83,951人です。
この他この数字に含まれない 自宅に戻っても電気や水道のない不自由な生活をおくっている人々,働きたくても仕事のない人々,故郷を遠く離れて過ごす人々なども たくさんおられるのではないかなと思います。
数字となった命はもちろんですが,数字にならない震災のために心身ともに苦難の道を歩まざるを得ない人々の命に,それぞれの物語があることを 想います。
亡くなった方々が,それぞれ歩んできた人生。
共にその時間を過ごしてきた家族や友人。
その時々にあった喜怒哀楽に満ちた物語のことを 想います。
失われた命を真ん中にして紡いできた 思い出となった 数々の物語のことを 想います。
命の数をはるかに超えた 命を通して紡がれた物語のあることを 想います。
これから紡がれていく物語が 誰にとっても 少しでも 幸せなストーリーであることを願います。
数字は,目に見えるものです。
数字の向こうに 一つ一つの命が紡ぐ物語があることを 改めて考えていきたいと思います。
その物語を通して,命はかけがえのない 尊くて 重いものであることを 実感できるのかもしれません。