あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

梅雨前線とともに

2010-06-17 19:19:54 | Weblog
そういえば梅雨入りしたそうな、先週の緊急の嵐も、きっと梅雨前線が運んできたのだろう。気圧の変化というのは、肌で感じるより早く体は敏感に感じ取るのでしょう。
喘息なんかは有名ですが、血圧、不整脈、気胸、解離、破裂、AMI、脳梗塞などなど、気圧との関係が言われている疾患は色々ありますね。
今回も、緊急が過ぎ去ったころに、天気が崩れだし梅雨入りしましたので、病気は一歩早く来る印象です。
今週は今のところ緊急もなく予定の手術が順調に進んでいますが、IEやら、UAPやら早めに手術が必要な方たちが紹介されてきます。来週が学会で後半はお休みの予定でしたが、このぶんだと、もう2-3件増えるかもしれません。

今日は私は山のバイトで夜はのんびりですが、先ほどマムシにかまれた子供がやってまいりました、腫れもひどいので数日経過観察が必要と思われ市民病院に転送いたしました。
マムシは軽症に見えても、注意しないと急性腎不全で劇的な経過で亡くなる事があると聞いてますので、怪しいときは入院して治療が必要です。
このあたりはよくマムシがでます、特に秋になるとマムシもお腹に子供を宿っていますので、かなり警戒心が強くなり狂暴になるので患者さんも多くなりなります。
マムシって蛇の中でも、特殊で卵を産みません、直接、子供を生むんですね。
マムシより死亡が多いのがスズメバチです、結構、なくなる方がいます。
病院に来たときは意外とケロッとしているのに、診察中に突然ショックになることもあります。どちらかというとマムシより毒の周りが早いためなのでしょうか。怖いです。

職員満足度=患者満足度

2010-06-17 17:52:31 | Weblog
今年の医局旅行は中止になったらしいです。
所詮、個人病院ですので院長の鶴の一声で、すべてが決まります。
何がしたいのでしょうか、中止の理由も伝えずです。
「医局旅行なくして、近くのホテルでパン食い競争でもやらせて一致団結させろ」と言ったか言わないか知りませんが、そんなうわさが流れています。
馬鹿にしているのでしょうか、それとも経営陣というものはえてして、職員を最初からそれぐらいにしか思っていないのでしょうかね。

顧客満足度の高いことで知られているリッツ・カールトン・ホテルには、「従業員は内部顧客である」という考え方が企業哲学(クレド)の中にあり、採用から研修教育に至るまで従業員を重視した一貫したシステムが構築されています。その従業員教育の基本的な考え方は、「お客様を心からおもてなしし、満足していただくためには、従業員自身が心から満足していなければならない」というポリシーに貫かれています。
以前、うちの職場にもリッツカールトンのお偉いさんが来て、接遇について研修をやったり、医局旅行でリッツカールトンに宿泊したりと、リッツカールトンの精神を取り入れようとしたみたいだが、まったく、どうしてリッツカールトンの一番の肝が経営陣には伝わらなかったのかな。いま、うちがやろうとしていることは、職員満足度を下げるだけ下げて、患者満足度をあげろあげろと接遇ばかりになっているような。

一致団結しろといいたいということは、経営陣も少しは危機感を感じ出したのでしょうか、遅すぎるけど、今すぐでも改善に向けて動いてほしいですね。
まずは、相手の気持ちを知らなければならないと思うのですが、職員満足度のアンケートやってみれば、何がいけないのか少しは問題点があがり、改善策も出てくると思うのですが。
どうなんでしょうか、うちでは自己評価表なる全くフィードバックのないものを半年置きに書かされますが、よっぽど半年置きに職員満足度調査をやったほうがいいのではないかと思う。
しかし、院長にこんなこと言ったら、首か減俸になるかもしれん、私には権限がないので。