あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

PHS

2011-07-07 19:50:24 | Weblog
当院でも医者の数が増えて、色々な部署ができて、医者が院内のあちこちにいて、つかまらないとの苦情から、いよいよPHSを持つことになったのだが、常に束縛されている感じがしていやなものです。
先日もトイレで○ンコして、一人の時間を過ごしていたら、普段はそれほどならないのに、こういうときに限って、何度もPHSがなるものです。ゆっくり○ンコもさせてもらえない。
トイレに入るときはPHSの電源を切ってから入ろうかと思ってます。
いいところがドンドンなくなっていくなー、これも時代の流れですね。

血液どろどろ

2011-07-07 12:52:44 | Weblog
だいぶ暖かくなりまして、脱水になる方が多いのでしょうか、内科のほうでは血栓によるAMIなどが増えている印象です。
外科ほうも、少し予定手術が減ってきた印象ではありますが、何だかんだ、先週も緊急が2件、今週も準緊急が2件入りまして、結局、連日2件の手術で埋まってしまい、オペ室スタッフも連日午前様で寝る時間もまともにありません。
この体制でいつまで持つのか、ちょっと不安。スタッフを増やしてほしいが、贅沢な話なのでしょうか、他の病院の状況がわかりませんので、なんともいえませんが。経営としては人件費を削るのが一番ということはわかりますが。
現場としては、その場しのぎでなく、長期的な眼で物事を考えていただきたいと思ってしまう。
おかげさまで、最近はラッキーなことに病棟で術後に長期化する方が、あまりいないので、病棟は何とかなっており、手術中止ということはあまりなくなりましたが、スタッフがもたん気がする。
わたしが考えても仕方ないので、これ以上は考えるのをやめることにしよう。

症例検討会

2011-07-07 12:22:48 | スーパースターども
先日、当院で症例検討会を行いました、毎年、ライブをやっていましたが、今は何かと厳しいご時勢ですので、このたびは症例検討会と講演などなどで、私は外来と緊急手術が入ってしまい残念ならがほとんど参加せず、打ち上げのみの参加となりました。
県内の先生方が30人ほど参加してくださり、なかなか盛況のようでした。
講演は今年もまた、大動脈ネタでしたが、関西方面のとある病院の先生で、私も全く存じ上げていなかったのですが、緊急手術が半分を占めるという野戦病院的なところであります。
今回の講演のテーマは意識障害を伴う急性大動脈解離ということで、通常は意識障害があると手術適応から除外されることも多いと思うんですが、そこでは比較的積極的に手術をされていまして、脳のむくみの状態によっては積極的に開頭手術も行って救命しているという激しい先生でした。ポイントとしてはやはり、ゴールデンタイムがあり、発症から手術までの時間が大事とおっしゃっていました。たしか4時間ぐらいまでであれば、血流を再開すれば回復の見込みがあると。また、有意でないほうの片側の大脳の障害であれば、高次障害も少ないケースもあると。あと、頭のCTをこまめにとって、正常の脳を圧迫する所見があるときは減圧が必要だと、減圧しないと、脳障害はドンドン進行していくとのことでした。脳外の先生からしたらあたり前の事かもしれませんが、なかなか普通はそこまで積極的にやるのは色々な条件がそろわないと難しいかもしれません。術後も長期化しますので、管理がしっかりできる施設でないと。
打ち上げでも、お酒をいただきながら色々とお話を聞かせていただきましたが、とにかく、救命に対するその執念というか根性はすごいと感じました。
まだまだ世の中には学会には出てこられませんが、現場で頑張っておられるすごい先生が沢山いるのですね。