あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

ガンバ

2015-05-29 17:37:25 | Weblog
昨日は午前中に足のバイパス一本つねげて、午後からは若い先生とコメディカルとでwet laboをやりまして、AVR、MVR含め、心臓の解剖についていろいろと勉強しました。
反省会と称して夕飯を食べてたら、解離の搬送あり、宴もたけなわでしたので、そのままみんなで病院に戻って緊急手術となりました。
今回は珍しく、大学病院からのご紹介、それにちょっとVIP、malperfusionによる半身麻痺あり、いろいろなプレッシャーの中、手術開始です。
いつも通りに冷やして、中枢の断端形成、ARありましたので交連のつり上げ、末梢はentryを超えて、麻痺が出てますので腕頭まで置換へ
腕頭の吻合部末梢側の外膜が膨らんで、出血が止まらんかったので、久々に脂肪付人工血管ラッピングしたら一発です。
あとは、脱血管抜いたら右房が裂けて裂けて、縫っても裂けて裂けて、結局、タコ様が止めてくれた、タコ様様であります。やはり80代後半の心臓はナメてはいけませんね、先日も99歳のfogarty、若い先生が暴走して解離させてた。
そんなこんなで、若い先生に閉胸は任せて、5時間ほどですんなり終了したかに思えたが、帰ってきたらドレーンからの出血が多いと。
あれだけ心嚢内は確認したので、まさかとは思うが、吻合部から出ることはあり得ないし、でも、右房のタコがはがれたか??
いろいろ考えても仕方ないので、とりあえずとっとと再開胸へ。若者たちによれば胸壁はしっかり確認したと言い張るので、私も心嚢内の出血を覚悟していたが、開けてみれば、何のことない、初歩的な出血、ワイヤーホールからぴゅーぴゅー吹いているではないか、、、。2針ほど縫って終了である。んー、信用ならん。とはいいつつ、私も先々週、MICSで胸壁からの出血で再開胸に付き合わせてしまったので、人のことは言えませんがね。
まー、なんでも経験ということで。こちらは患者さんに被害がこうむらないように常に監視しながら、でも任せるしかないのではある。若者たちよ、頑張れー、おかげでもう30時間以上寝てねー、おかしくなりそうだ。