金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】 種牡馬サンデーサイレンスの偉大な特長

2020-08-06 08:16:47 | 競馬

 「いまさら種牡馬サンデーサイレンスの偉大さを語っても意味がない」とお叱りを受けるのを覚悟して申し上げれば、この種牡馬の最も偉大な特長は、芝の短距離から長距離、そしてダートに至るまで、サイヤーラインをきちんと伸ばしていること。

 中長距離には、メイン血流のディープインパクトのほか、ステイゴールド、ハーツクライ、ネオユニヴァーズの3頭からもラインを伸ばしています。初期の産駒にはダンスインザダーク、スペシャルウイークもいましたが、これは母系血脈へ入り込みました。マイルから中距離では、ここでもメイン血流のディープインパクト、そしてダイワメジャーからラインが伸びていますが、短命だったアグネスタキオンがもう少し長生きをしていれば、さらに分厚いラインを伸ばしていたでしょう。短距離では、ここでもダイワメジャー⇒カレンブラックヒル、そしてフジキセキ⇒キンシャサノキセキ、アドマイヤマックスあたりからラインが伸びていますが、面白いのはマツリダゴッホで、新潟直線1000mで異才を放っています。

 さらに凄いのがダート路線。自身の産駒はほとんどが芝路線を走りましたが、唯一と言っても良いダートGⅠ馬のゴールドアリュールが、ダート界の主流血脈を形成して、エスポワールシチー、スマートファルコン、コパノリッキー、クリソベリルと、強力なサイヤーラインを伸ばしていること。自らの産駒だけでなく、孫の代でサイヤーラインを構築していくのが、歴史的に偉大な種牡馬の特長ですが、サンデーはそのプロセスを進んでいるところ。しかも、サンデーが亡くなった頃は、こうしたサイヤーラインが見えておらず、10年以上経った頃にやっとおぼろげに見えてくるので、今さらながらに、この種牡馬の偉大さに気付かされるのです。

 さて、ではサンデーの後継者であるディープはどうでしょうか?(明日に続く)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする