金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【金融】 コロナ禍 何が正しい対処法なのか?(3)

2020-08-20 06:46:16 | 金融マーケット

【補足】

 もう一つだけ、大事なポイントを補足いたします。これは、新型コロナで重篤化しやすいと言われている「高齢者と基礎疾患持病者」について。

 この「高齢者と基礎疾患持病者」については、新型コロナだけでなく、季節性インフルエンザや、脳梗塞・ガン・心筋梗塞などの疾患、あるいは交通事故や自殺などで日々亡くなっています。「高齢者と基礎疾患持病者」で亡くなった方を、各死因別に集計して、それを毎日公表してもらいたい

 実は、新型コロナ起因の死亡よりも、季節性インフルエンザ起因の死者数や、交通事故による死者数の方がはるかに多いことが判ってくれば、新型コロナ感染防止のために経済全体を止める施策自体が、いかに非合理的で生産性のない施策かがハッキリすると思います。もし、交通事故の死者の方が多ければ、緊急事態宣言よりも、車の使用を全面禁止する方が合理的な施策ということなりますから(もちろん、そんな施策を打つバカはいませんが‥)。

 高齢者や基礎疾患持病者は、もともと健常者よりも、感染リスク・死亡リスクが高いため、綿密な感染防止対応を施さなければなりませんが、感染・死亡ともにゼロにすることは現実的には不可能ですその際に、目標とすべき基準は、他の死因との相対感で決まることになります

 今は、その観点がぶっ飛んでいるのです。政治的にはリスクが大き過ぎて、どの政治家も声にしませんが、ここは冷静に、合理的に考えていくことが大切だと思います。今は、新型コロナに対する「恐怖のイメージ」に全てを支配され過ぎていると思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする