金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【金融】 コロナ禍 何が正しい対処法なのか?(2)

2020-08-19 07:25:27 | 金融マーケット

 昨日の続きです。

 コロナ禍に対して、「緊急事態宣言」を出して経済を止める手法は、失うものが多すぎて生産性が悪すぎます。今必要なのは、「感染者が重篤化しにくい予防習慣、および治療方法」を早期に開発して、早期に確立すること。そうすれば、医療崩壊を起こすことはまずありませんし、それが実現できれば、感染者が増えること自体は怖くなくなりますので、普段の生活に大きな制約は不要となります

 まず「感染者が重篤化しにくい予防習慣」ですが、これは「感染の早期発見」に尽きると思います。そのためには、PCR検査のコストを今の1回4万円から、500円~1000円程度に下げる必要があります。この値段であれば、国民一人ひとりが毎週1回ずつ、自主的にPCR検査キットでチェックを行うことが出来て、陰性ならば普通の生活(飲みに行くのも旅行もOK)、陽性ならば病院で治療あるいは観察で、重篤化の前に対処できるプロセスに組み入れる。

 なお、ワクチン開発と異なり、重症化したあとの治療方法については、中外製薬のアクテムラ、あるいは血しょう抗体治療など、幾つかの手法が確立しつつあります。ワクチンと違うのは、これらは健康体へのマス投与試験はなく、重症患者への投与試験が中心なので、相対的に大きな「副作用問題」が発生しにくいため、治療法として早期に確立しやすい。

 PCR検査キットのコストダウンは、マスクの時と同様、日本の主要メーカーが協力すれば、数か月で実現できると思います。そして、重篤化する前後の初期治療方法は、かなり確立しつつあります。はやく「この状況を目指す」と宣言して、この国を主導する人が出てきてほしい。(続く)


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