新種牡馬を評価するのに最適な時期は、初年度産駒の趨勢が見える、来年の日本ダービーが終わった時ですが、本日は2回目の中間評価をしてみたいと思います。先週の日曜日時点での勝利数は、1位がドゥラメンテの25勝で2位がモーリス24勝、賞金額は1位モーリスが28500万円、2位ドゥラメンテが25600万円。この2頭が不動のワンツーとなっていますが、スターホースの輩出具合を見ると、両種牡馬ともに、まだ重賞勝ちが出ていません。
その点、賞金額3位のミッキーアイルは、芝短距離路線ではメイケイエール、ダート短距離路線でもデュアリストというスター候補を出しています。また勝利数第3位のマクフィも、芝・ダートともに、マイル前後で期待馬を多く輩出しているため、新種牡馬の中では、馬産地からの評価がうなぎ登りになっていると思います。
2歳リーディングサイヤー争いという意味では、大本命のディープインパクトが遂にトップに立つ状況になっていますが、昨年に新種牡馬デビューをしたエピファネイアとキズナも、先行していたモーリス・ドゥラメンテに並びつつあり、ディープ・キンカメの次代のエース候補の1番手と見られていたモーリス・ドゥラメンテにとっては、お尻に火が点いている状況。
とは言え、冒頭に申し上げたとおり、新種牡馬の最初の評価時点は、来年の日本ダービーが終了した時。それまでの間に、クラシック路線を賑わすスター候補を何頭出せるか?ですので、もう少しの間、ゆっくり状況を確認して参りましょう。