金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【来年の種付料】 社台SSが繋養種牡馬の種付料を発表!

2021-12-02 07:36:04 | 競馬

 社台スタリオンステーションに繋養されている種牡馬、すなわち日本のトップ種牡馬たちの、来年の種付料が発表されました。

 

 まずトップは、エピファネイア1800万円。今年の1000万円から一気に800万円プラスとなりました。これは産駒エフフォーリアが天皇賞秋を快勝したことが大きく貢献したと思います。

 第2位は、ロードカナロア1500万円。これは昨年と同水準で、一昨年の2000万円には戻り切れませんでした。しかし、アーモンドアイが引退したあとも、今年は重賞勝利数が増えてきていますし、AEIも水準を保っています。この種牡馬の勢いはまた増してくると思います。

 第3位は、キズナ1200万円。今年の1000万円から200万円アップとなりましたが、ライバルのエピファネイアからは差をつけられてしまいました。ただ、エピファネイアよりも、重賞勝利数は多く、AEIも優秀。そして、アカイイトがJRAのGⅠを初勝利。来年は、エピファネイアを上回るように、スーパー産駒の登場が待たれるところ。

 その他は、新種牡馬ドレフォンが昨年の300万円から一気に700万円へアップ。また、産駒の評判が良いサートゥルナーリアも1年目の600万円から700万円へ。そしてレイデオロも昨年の600万円から700万円へアップ。逆にモーリスは、昨年の800万円から700万円にダウン。モーリス産駒は結構走っているので、もう少し人気が回復して良い気は致します。

 英国2000ギニー馬で新種牡馬のポエティックフレア600万円という値付け。米国年度代表馬のブリックスアンドモルタル600万円の据置き。新種牡馬キタサンブラックは、産駒の活躍もあって昨年の300万円から500万円へアップハービンジャーが昨年と同じ400万円ナダル400万円維持オルフェーヴルは昨年と同じ350万円サトノダイヤモンドも昨年と同じ300万円

 

 これらの値段は、マーケットでの人気で決まるのですが、ある程度、ノーザンファーム総帥の吉田勝己氏の意向も働いていると思います。この日本競馬界のドンは、やはり自分が生産した種牡馬、その子供たちに思い入れがあるようです。ノーザンファーム生産馬であるエピファネイア、サートゥルナーリア、レイデオロと、日高生産馬であるモーリス、キタサンブラック、またノースヒルズ生産馬のキズナとは、扱いに微妙な差を感じます。

 個人的には、エピファネイアの1800万円はやや高いのでは?と感じますが、吉田勝己さんの想いも入った値段なのだと思います。

 

 ところで、新種牡馬のコントレイルの種付料は幾らになるのでしょうか? 父ディープインパクトは1200万円スタートでしたが、今の相場からすると「700~800万円あたりが適正価格」である気がします、と書こうとしたら、社台SSが正式に『1200万円』と発表。何と、お父さんのディープインパクトとスタート単価が同じになりました。

 この値段でも、間違いなく、200頭以上の繁殖牝馬が集まると思いますので、2025年の夏に、多くのコントレイル産駒のデビューを楽しみにしたいと思います。


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