金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 フェブラリーS・京都牝馬S・ダイヤモンドS・小倉大賞典・ヒアシンスS

2023-02-20 04:56:29 | 競馬

 まずは阪神の京都牝馬S勝ったのは、ミッキーアイル産駒の5歳牝馬ララクリスティーヌ好スタートから7番手追走で脚を溜めます。逃げたスクリーンヒーロー産駒ウインシャーロットの前半3ハロンのペースは35秒0と明らかにスロー直線に入ると、逃げるウインシャーロットが後続を突き放してそのまま押し切りを図りますが、これをララクリスティーヌが追いかけて、ゴール前でハナ差だけ交わして勝利。良の勝ちタイムは1分20秒4。2着ウインシャーロットから1馬身1/4差の3着には、最後方から追い込んできたポイントオブエントリー産駒ロータスランド、そこからクビ差の4着には、後方から追い込んだエピファネイア産駒フェルミスフィア

 勝ったララクリスティーヌは嬉しい重賞初勝利。それにしても、ミッキーアイル産駒の牝馬は強いこれで春のスプリントGⅠとヴィクトリアMの有力馬を複数頭送り出すことになりました。2着のウインシャーロットは惜しい2着でしたが、1番強いレースをしたのは、スローのレースを最後方から3着まで来たロータスランドロータスランドは、高松宮記念だろうが、ヴィクトリアMだろうが、出てくれば押さえておかないと後悔しそう

 

 次に府中のダイヤモンドS勝ったのは、オルフェーヴル産駒の4歳牡馬ミクソロジー中団待機で脚を溜めます。逃げたウインキートスの前半1000mのラップは1分2秒7で流れる展開にラスト1000mのところで、モレイラ騎手騎乗のスタッドリーが先頭に立ってレースを引っ張ります。直線に入っても、スタッドリーがそのまま先頭を引っ張りますが、残り200mのところから、内からはオルフェーヴル産駒ヒュミドールが、外からはミクソロジーがスタッドリーを交わして、内外別れての2頭のマッチレースに。ミクソロジーがクビ差だけ前に出て勝利。良の勝ちタイムは3分29秒1のレコード。2着ヒュミドールから2馬身差の3着には、中団後方から差してきたトーセンジョーダン産駒シルブロン、1馬身差の4着には後方から差してきたベスビアナイト、1/2馬身差の5着にレクセランス

 勝ったミクソロジーは、これで4連勝による重賞初勝利天皇賞春では、ダークホースとして楽しみな存在になると思います。2着ヒュミドールは、さすが古豪という感じ。緩みのない消耗戦になると、この馬のように地力のある馬が活躍してきます。

 

 そして小倉大賞典勝ったのは、ハービンジャー産駒の7歳騙馬ヒンドゥタイムズ中団待機で脚を溜めます。逃げたレッドベルオーブの前半1000mのラップは1分0秒3で、重馬場としてはハイペース直線に入るとまず、2番手からルーラーシップ産駒バジオウが先頭に立ちますが、その内側からヒンドゥタイムズとハーツクライ産駒カテドラルが前を交わして並んでゴール。写真判定の結果、ヒンドゥタイムズがハナ差だけ前に出ていました。重の勝ちタイムは1分49秒7。2着カテドラルから1/2馬身差の3着にはバジオウ、さらにアタマ差の4着にはロングラン

 勝ったヒンドゥタイムズは嬉しい重賞初勝利重馬場も味方にしましたが、鞍上のムルザバエフ騎手の好騎乗が目立ちました。日本に帰化してくれないでしょうかね。

 

 ラストは、ダートGⅠ フェブラリーS勝ったのは、レモンドロップキッド産駒の5歳牡馬レモンポップ好スタートから4番手追走を選択。逃げたショウナンナデシコの前半3ハロンのラップは34秒6で流れる展開に直線に入るとまず、2番手からヘリオスが先頭に立ちますが、ジックリ仕掛けタイミングを待ったレモンポップが残り200mのところで抜け出します。外からロードカナロア産駒レッドルゼルが襲い掛かりますが、差はなかなか詰まらず、1馬身1/2差をつけて完勝。ダート良の勝ちタイムは1分35秒6。2着レッドルゼルから2馬身1/2差の3着には、最後方から追い込んできたメイショウハリオ、さらに1馬身差の4着にはシニスターミニスター産駒ドライスタウト

 勝ったレモンポップは嬉しいGⅠ初勝利『年度代表 お尻』だけでなく、これで名実ともに日本を代表するダート馬になりました。次はぜひ、本場アメリカのスプリントGⅠで勝ち星を挙げてほしい。スピード競馬の本場で、凄いスピード因子を見せつけてきて欲しいと思います。

 2着レッドルゼル、3着メイショウハリオは、ともに後方からの追込み。特にメイショウハリオは致命的な出遅れからの3着ですから立派でした。4着のドライスタウトは、エンジンのかかりが遅い馬なので、ロングスパートをかけないと勝負にならないのですが、内に閉じ込められて仕掛けが遅れてしまいました。押し込めたのは、レモンポップに騎乗した坂井瑠星騎手ですので、いかに坂井騎手が上手かったか。悔しい4着だったと思います。

 

 

 オマケでヒアシンスS勝ったのは、ヘニーヒューズ産駒ペリエール好スタートから5番手追走へ。直線に入ると、逃げたヘニーヒューズ産駒エクロジャイトを巡って、モンドプリュームとモーリス産駒ゼットリアンが競り合いますが、外から満を持して仕掛け始めたペリエールが、残り200mのところで抜け出して、そのまま1馬身1/2差で完勝。ダート良の勝ちタイムは1分37秒2。2着にはゼットリアン、3馬身1/2差の3着にはエクロジャイト、ハナ差の4着には中団から差してきたイントゥミスチーフ産駒グレートサンドシー

 勝ったペリエールは、仕掛けが早すぎて負けた全日本2歳優駿の失敗を活かして、今回は完璧な勝利。ダートセンス抜群ですし、切れ味も十分なので、ぜひアメリカの三冠レースを目指して欲しいと思います。


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