金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 安田記念・鳴尾記念

2023-06-05 04:36:22 | 競馬

 まずは阪神の鳴尾記念勝ったのは、キングカメハメハ産駒のボッケリーニ中団待機で脚を溜めます。逃げたブラックタイド産駒フェーングロッテンの前半1000mのラップは59秒6と、ややスローな流れに。直線に入ると、中団から早めに外を回してボッケリーニが先頭に立ちます。しかし、内から逃げたフェーングロッテンも差し返して、また2頭の間を縫うように、ロードカナロア産駒アドマイヤハダルも迫りますが、ボッケリーニがクビ差粘り切って勝利。良の勝ちタイムは1分59秒1。2着には逃げ粘ったフェーングロッテン、クビ差の3着にアドマイヤハダル

 勝ったボッケリーニは、これで重賞3勝目。7歳になりましたが、まだまだ力の衰えはありません。宝塚記念でも面白い存在でしょう。2着のフェーングロッテンは、前残りが目立つ開幕週の阪神馬場を上手く活かしました。ただ、次は危険な人気馬になりそう。3着のアドマイヤハダルは、前々が有利なレースで5番手からよく差してきました。この馬も宝塚記念が楽しみ。1番人気のソーヴァリアントは意外な凡走となりました。今日は気分が乗らなかったのか。敗因が判りません。

 それにしても、1着から9着まで、すべての着差が「クビ差」って、こんなレース見たことありません!

 

 そして春のマイル王決定戦、安田記念勝ったのは、キズナ産駒の5歳牝馬ソングライン中団後方で脚を溜めます。逃げたウインカーネリアンの前半3ハロンのラップは34秒2なので、このメンバーではスローペース直線に入るとまず、3番手からモーリス産駒ジャックドールが先頭に立ちますが、そこに横からダイワメジャー産駒セリフォスと、外からはソングラインの2頭が襲い掛かります。残り100mのところで2頭がジャックドールを交わして、外のソングラインが一気に突き抜けて1馬身1/4差で快勝。良の勝ちタイムは1分31秒4。2着にはセリフォス、そこからアタマ差の3着には、後方から追い込んできたキングマン産駒シュネルマイスター。クビ差の4着には、中団から馬場の中央を差してきたキタサンブラック産駒ガイアフォース、クビ差の5着にはジャックドール

 勝ったソングラインは、3週間前のヴィクトリアMからのGⅠ2連勝で、安田記念も昨年に続いて2連覇となり、マイルの絶対女王の地位に就きました。スローペースで前々が有利な展開でも、仕掛けてからの反応が素晴らしく、一気に前を差し切っての完勝グランアレグリアの領域に近づいた気がします。オーナーのサンデーレーシングでは、秋には米国BCマイルへの挑戦を決めた様子。ここで世界一のマイラーに上り詰めるのか、期待が膨らむばかりであります。

 2着のセリフォスは、ほぼ完璧なレースをしていて、勝った相手が強すぎただけだと思います。3着のシュネルマイスターは、ソングラインの上り33秒1を上回る32秒8の切れ味でしたが、仕掛けてからの反応が一瞬置かれてしまうところがあって、これが敗因になっていました。マイルよりも1800~2000mあたりの走りに変わってきた気がします。4着のガイアフォースも同じで、敗因は仕掛けてからの反応の差。やはり、この馬もマイルよりも1800~2000mの馬に見えました。5着のジャックドールは、ベストのレースの結果での5着。やはり、マイルGⅠだと切れ味の差をカバー仕切れませんでした。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする