まずは阪神のマーメイドS。勝ったのは、ルーラーシップ産駒の5歳牝馬ビッグリボン。中団後方待機で脚を溜めます。逃げたシャーレイポピーに、タガノフィナーレとハギノメーテルが競りかけていきましたので、前半1000mのラップは57秒3と超ハイペースに。結果として、ラストは激しい消耗戦になりました。直線に入ると、大外を回してゴールドシップ産駒ウインマイティーが先頭に立ちますが、馬場の中央からビッグリボンが抜け出して、そのまま3/4馬身差で勝利。良の勝ちタイムは1分58秒5。2着ウインマイティーから1馬身1/2差の3着には、最後方から追い込んできたロードカナロア産駒ホウオウエミーズ。
勝ったビッグリボンは、5歳になってようやく本格化。嬉しい重賞初勝利となりました。菊花賞馬キセキの全妹であり、消耗戦を全うする地力を持っています。阪神芝2200mのエリザベス女王杯は、この馬の得意な舞台になるので、秋が楽しみ。2着のウインマイティーは、直線ではあわや2連覇か⁉と、見せ場十分な内容でした。この馬も地力上位で消耗戦は得意。当然、秋のエリザベス女王杯を視野に入れていると思います。
府中のユニコーンS。勝ったのは、1番人気のヘニーヒューズ産駒ペリエール。好スタートから4番手追走へ。逃げたニシノカシミヤの前半3ハロンのラップは34秒6で、比較的流れるペースに。直線に入ると、2番手からエピファネイア産駒サンライズジーク、4番手からペリエールの2頭が、残り200mのところで先頭に立ちます。そのうちペリエールが、後続を突き放して、そのまま3馬身差で圧勝。ダート良の勝ちタイムは1分35秒0と優秀。2着サンライズジークから1馬身1/4差の3着には、8番手から差してきたホッコータルマエ産駒ブライアンセンス。
勝ったペリエールは、暮れの全日本2歳優駿ではデルマソトカゲの3着、3月のUAEダービーでもデルマソトカゲの4着と、悔しい敗戦が続いていましたが、ここで嬉しい重賞初勝利となりました。ケンタッキーダービー遠征組との再戦は、7月のジャパンダートダービーになると思いますが、ここで雪辱を果たしたいところでしょう。大井のダート2000mはタフなコースではありますが、現在の状態であれば、デルマソトカゲとも好勝負になると思います。
2着のサンライズジーク、3着のブライアンセンスは、府中ダート1600mのスペシャリストらしく、良いレースが出来ました。ただ、コースが替わるとここまでのパフォーマンスが出せるか否かは別問題。そこは要注意であります。