日経平均株価は、7月11日に初めて42000円台をつけて史上最高値を更新したあと、米大統領選の民主党候補者交替などのイベントを経て、ドル円相場の急反転も相俟って一気に急落局面へ。先週金曜日には37000円台へ下落するなど、現在はリスクオフの局面に入っております。
新聞・TVの金融ニュースなどでは、次の米国FRBの利下げのタイミング、および日銀の利上げの幅やタイミング、そして何よりも日米の企業業績動向次第で今後の方向性が決まるなどと報じていますが、まぁ冷静に考えれば、年初からここまでの間、日米株価は総じて勢いあるリスクオンのステージだった訳で、そろそろ休憩が必要なサイクルに入ったということ。しかも、世界中の運用会社の主だったファンドマネージャーたちもサマーバケーションに入ってしまいました。
という訳で、ここからの1か月から2か月の間というのは、「基本はリスクオフ」の期間と捉えた方が良いと思います。したがって、好材料が出た時も上昇相場は長く続きませんし、また悪材料が出た場合でも、いったんは急落しますが、そのあとはBOX相場で行ったり来たりと、反応の薄いステージが続くということ。
一方で、このblogでは何度も申し上げてきましたが、今の日本の資本市場は、1990年代の北米の資本市場を彷彿とさせる大変革が進んでいる真っ最中なので、ここから2030年に向けては大波動が訪れる可能性が高いと思っています。であるならば、ここからの「リスクオフ」のタイミングというのは「絶好の買い場」と言うことができます。
ちなみに、デイトレーダーをやっている方々に向かって「絶好の買い場」などと言うつもりはありません。短期のアヤを取るようなチャンスと言っているのではなく、一度購入したら5年や10年は持ち続ける覚悟のあるロング投資家にとって「絶好の買い場」と申し上げているのです。
ここからの1~2カ月は、ジックリ腰を据えて、個別株式あるいは株式投信を選択する時間に充てたいところであります。
さらに、物価上昇と賃金上昇がスパイラルに続く時代に戻った今、株を買わないで、どうやってインフレと対峙していくのかというテーマもございます。インフレには、デイトレードでは上手く対峙できません。当然ながら、バイアンドホールド=長期投資こそがインフレに勝つ鉄則となります。
過去1年、日本株投資に乗り遅れたと思っていた方々、ようやくチャンスが来ました。
ここを逃してはいけません。