金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【将棋 王将戦第2局】 渡辺王将の逆転勝利!

2021-01-26 07:04:57 | 将棋

 1月23日(土)24日(日)に行われた将棋王将戦七番勝負の第2局は、120手の大激戦で渡辺王将が逆転勝利を収めました。これで開幕から2連勝となりました。第3局は、今週末の1月30日(土)31日(日)に栃木県大田原市のホテル花月で行われます。

 序盤から永瀬王座の構想が素晴らしく、少しずつリードを広げていき、二日目のお昼過ぎには永瀬王座の優勢がはっきりしていましたが、終盤での渡辺王将の粘り強い受けが形勢を難しくさせて、最後は永瀬王座のミスを誘って逆転勝利となりました。

 今年度の渡辺明王将は、期初から豊島竜王との名人戦、藤井聡太二冠との棋聖戦と、目まぐるしく大激戦を繰り広げて大活躍。年初からは、王将戦、棋王戦、そして来期の名人戦と、休みなくタイトル戦が続くのですが、まさに「現役最強」の呼び声どおりの強さを見せつけている状況

 5年くらい前から、羽生永世七冠だけは、事あるごとに「今の現役将棋プロで、最も強いのは渡辺明竜王(当時)」とおっしゃっていましたが、あの頃は、竜王戦以外のタイトル戦での勝率が低く(というより、研究している局面以外での負けが多く、タイトル挑戦までなかなか到達しない)、安定性に乏しいイメージが強かった。しかし、今の渡辺明名人は、まさに現役NO.1 の最強棋士の風格、オーラが出始めています

 さて、今週末も、王将戦第3局があります。永瀬王座=北条氏康も、このままズルズル行くとは思えませんので、どう巻き返すかが、大変楽しみです。

 出るか、必殺の「小田原城 籠城」戦法‼


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【重賞回顧】 AJCCと東海S

2021-01-25 06:47:06 | 競馬

 まずは東海Sまさか、ダイシンインディーの岩田望騎手が、1コーナーから2コーナーまで武豊騎手のインティに競り合いを仕掛けるとは思いませんでした。親父さんの康成騎手から「ちゃんと勝負しろ」と注意されていたんですかね。これで、明らかに前半がハイペースになってしまい、インティは持ちませんでした。

 勝ったオーヴェルニュは、前にいるインティを徹底マークして、これを潰して勝ち切りました。強い内容だったと思います。昨年秋から本格化、5歳のシーズンが楽しみになりました。父スマートファルコンは、ゴールドアリュールの初期の傑作ですが、ここまで種牡馬成績は今一つ。オーヴェルニュは、種牡馬スマートファルコンの評価を見直すきっかけになる産駒だと思います。

 

 そして中山のAJCC勝ったアリストテレス、強かった! 調整もまだ途上、馬場も最悪でしたが、それを関係なくキッチリ勝ち切りました。次はどこへ行くのでしょうか。阪神大賞典から天皇賞春が本戦だと思いますが、2400mのドバイ・シーマクラシックでも面白いと思います。ただ、UAEはコロナ情勢が最悪ですので、無理は禁物。

 2着のヴェルトライゼンデもさすがの内容。菊花賞の消耗戦はさすがに厳しかったですが、2400mまでならば厳しい展開でも、必ず着には届いてきます。3着のラストドラフトは、悪い馬場が合っていると見ました。あとは2番人気で惨敗のサトノフラッグですが、この馬は基本的には2000mまでの馬で、菊花賞は最後方から着狙いで追い込んでの3着。長い距離で出てきたら割引きが必要ですね。


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【3歳戦回顧】 1月23日~24日

2021-01-25 06:46:16 | 競馬

 まず土曜日は中山1Rダート1200mを勝ったミッキーアイル産駒スターリングワース1分12秒2の勝ちタイムは非常に優秀ミッキーアイル産駒は、芝・ダートを問わず、1400m以下で結果を出しています。覚えておきましょう。小倉2R芝2000mを勝ったキングカメハメハ産駒トーホウバロン5・6番手から直線の競り合いを制して完勝キンカメ産駒は数が少なくなっていますが、粒が揃っていて勝ち上がり率が高い。さすがです。中京5R芝2000mを勝ったフェノーメノ産駒ナギサ馬場が悪化していますが、内埒の1頭分だけ良いところを通って逃げ切り。武騎手のファインプレー。中山5R芝1600mを勝ったダークエンジェル産駒シュバルツカイザー瞬発力というよりもパワー型。重い馬場が得意小倉6R芝1800mを逃げ切ったトゥザワールド産駒ショウナンアイビーこの馬も馬場が渋ったことがプラスに

 中京4Rダート1200m3歳1勝クラスを勝ったサウスヴィグラス産駒ヨッシーフェイス新馬・未勝利と、この路線のトップにいるデュアリスト、バクシンと戦った馬。さすがにこのメンバー相手ならば強い

 中山7Rダート1200m3歳1勝クラスを勝ったカレンブラックヒル産駒リメス2番手から先頭に立ち押し切りました。前走は、この路線のトップの1頭スペクタクルの2着。ここは負けられないところ。

 小倉10R芝1200m萌黄賞(3歳1勝クラス)を勝ったエイシンヒカリ産駒クープドクール17頭立ての14番人気の馬が圧勝。引っかかる気性が、速いペースと渋った馬場で潜在力を爆発させたか

 中京10R若駒ステークス(L)を勝ったマツリダゴッホ産駒ウインアグライア今の中京は、内側の馬1頭分のコースを取ったもん勝ち外から差したドゥラメンテ産駒ヴァリアメンテをギリギリ抑え切った勝利

 

 さて日曜日は小倉2R芝1800mを勝ったゴールドシップ産駒キュンストラー重馬場を豪快に差し切りました。ゴールドシップらしく、タイムのかかる芝が得意でした。小倉5R芝1800m新馬を勝ったディープインパクト産駒ルージュアリュール不良馬場を、深く沈むフォームで差し切り勝ち馬体がもう少し欲しいが、走るフォームは偉大な父を彷彿させる。中京5R芝1400mを勝ったキズナ産駒マリーナ横浜BSの番長 三浦監督の持ち馬マリーナが根性の走りで差し返しました。キズナ産駒らしい競り合いの強さでした。中山5R芝2200mを勝ったオルフェーヴル産駒ソーヴァリアント不良馬場の長距離、しかも無観客となれば、やはりオルフェーヴル産駒という完勝でした。小倉6R芝1200mを勝ったリオンディーズ産駒フォイアーロート芝短距離へ転向した初戦を快勝。不良馬場も味方中京6R芝1600m新馬を勝ったエピファネイア産駒ジャスティンカフェ好メンバーを相手に、不良馬場を苦にせず、堂々の完勝。良馬場の走りも見たい。中山6R芝2000m新馬を勝ったエピファネイア産駒カレンレベンティス外から豪快な差し切り勝ち。重馬場巧者に見える小倉7R芝2000mを勝ったキズナ産駒セファーラジエル重馬場巧者の中で、競り合いに強いセファーラジエルが勝ち切った感じ。

 中京4Rダート1800m3歳1勝クラスを勝ったダノンレジェンド産駒ジュディッタ不良の脚抜きの良い馬場ながら、1分51秒3の好タイム。内内の水が浮いていないところを上手く捌いての快勝。

 中山9R芝1800m若竹賞(3歳1勝クラス)を勝ったマツリダゴッホ産駒ロードトゥフェイムこのレースも重馬場巧者の闘い。良馬場だとかなり入れ替わると思います。


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【競馬】 アメリカンジョッキークラブカップ(GⅡ)と東海ステークス(GⅡ)!

2021-01-24 08:37:50 | 競馬

 AJCCの思い出と言えば、府中2400mでタケホープがハイセイコーに圧勝した1974年と、降雪のため、何と中山ダート1800mに変更された1984年1984年は、前年の三冠馬ミスターシービーが出走予定でしたが、さすがにダートなので出走取消となりました。

 今年も雪の影響は気になるところですが、何と言っても、次代の長距離スターとして期待される⑨アリストテレスが絶対的な存在に思えます。フィエールマンが引退、またコントレイルはもう二度と3000m以上は走らないと言い放っている中、天皇賞春の絶対的本命と言えます。昨日からの雨の影響で重く渋った中山競馬場なので、コース適性からサトノフラッグの評価が上がっていますが、ここはアリストテレスに楽に通過してほしいところ。

 相手には、①サトノフラッグ、④ヴェルトライゼンデ、⑧ラストドラフト、⑩モズベッロ、そして⑯ジェレラーネウーノジェレラーネウーノには、思い切った離し逃げを期待したいと思います。馬券は、⑨頭固定の三連単20点 ⑨⇒①④⑧⑩⑯⇒①④⑧⑩⑯ で。

 

 次は東海ステークス。ここも、復調著しい⑥インティで逃げと決めたら、武豊騎手のペースは精密機械のようで完璧です。内にいるダイシンインディーの岩田望騎手が、レジェンド武豊にちょっかいを仕掛けるなんて出来るとは思えませんので、インティがマイペースで行けると思います。

 相手には、④タイキフェルヴール、⑨ダノンスプレンダー、⑩ハヤヤッコ、⑪オーヴェルニュ、①グレートタイムハヤヤッコは祖父クロフネの弔い戦なので頑張ってほしい。馬券は、⑥頭固定の三連単20点 ⑥⇒④⑨⑩⑪①⇒④⑨⑩⑪①


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【将棋棋士 戦国武将論】 永瀬王座は「北条氏康」で決まり!

2021-01-23 08:35:09 | 将棋

 豊島竜王は、天下布武を目指す「織田信長」渡辺明名人は、それを阻止する戦国最強の「武田信玄」、そして藤井聡太二冠は、のちの天下人である「徳川家康」、それでは、四強の最後の一角、永瀬王座は?

 ついに決めました「北条氏康」です!

 え! 何それ? 誰それ? などと言うなかれ! 

 北条氏康は、武田信玄や今川義元と同世代、小田原北条氏の第三代当主で、甲斐・駿河と三国同盟を結んで、越後の上杉謙信に対抗した戦国武将です。今川義元が倒れたあとは、対武田信玄のために、三河の徳川家康と連携しつつ、一方で駿河をめぐっては、徳川とも競合いを続ける関係で、ここはまるで、藤井聡太二冠と永瀬王座との関係にそっくりです。

 また、天下一の名城である小田原城の主であり、上杉謙信が怒涛の攻撃を仕掛けてきても、小田原城ならば籠城という鉄則を守って、けして、むやみやたらに攻撃を仕掛けることはありませんでした。千日手で籠城し、長期戦へ持ち込む闘い方も、永瀬王座そっくりです。

 少し地味な戦国武将に思えるかもしれませんが、小田原北条一族は、もし秀吉の天下統一が無かりせば、東日本に広大な独立国家を作り上げたのでは?と言われる一族であり、北条氏康はその中興の祖とも言うべき、幻の天下人。将棋界の四強の一角を例える戦国武将として、相応しい存在だと思います。

 

 ところで、本日から王将戦七番勝負第2局が行われます。会場は大阪府高槻市の山水館。武田信玄 対 北条氏康の熱戦(あるいは捩じり合いか?)を期待致しましょう!


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