金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【ジャパンダートダービー回顧】船橋のキャッスルトップが逃げ切る!

2021-07-14 20:31:36 | 競馬

 本日、大井競馬場で開催されました3歳ダートチャンピオンを決めるジャパンダートダービー

 勝ったのは、船橋のバンブーエール産駒キャッスルトップスタート良く、ロードシュトロームの鼻を叩いて大逃げに。4コーナーでは、外から1番人気のゴッドセレクションや、関東オークス勝者のウェルドーン、大外からユニコーンS覇者のスマッシャーが並びかけましたが、何と、そのまま押し切ってしまいました

 地方競馬陣営の中でも、東京ダービー組ではなく、この船橋のキャッスルトップが3歳ダートチャンピオンに輝くと予想した人がどれだけいることか! いやビックリの大仕事を成し遂げました。単勝129倍という戦前の評価ではありますが、2着3着4着がゴッドセレクション、ウェルドーン、スマッシャーと、JRAの実績馬ばかりであることが、この馬の勝利の価値を示していると思います。

 今年の3歳ダート路線は、目まぐるしくトップが変わる展開となっていますが、まだまだ秋に向けて、どの馬が抜け出してくるのかが分からなくなりました。東京ダービーを勝ったアランバローズと、今日の勝ち馬キャッスルトップ地方競馬陣営2頭を中心に、また激しい闘いが繰り広げられることを期待したいと思います。


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【スポーツイベント】 欧州と日本の世論の違いにビックリ!

2021-07-14 07:34:29 | オリンピック・パラリンピック

 昨日、ルクセンブルクにいる職員と電話会議で話をしたのですが、コロナに対する市民の意識は、かなり落ち着いてきたとのこと。人口10万人当たりの感染者数は、東京が30~40人でいわゆる「レベル4」の水準に対して、ルクセンブルクは、まだ東京の数倍の数が出ますが、一時期はその10倍以上のレベルだったので、この数字ならば、落ち着いたと言えるようです。

 もちろん、ワクチン接種率の違いはありますが、それでも2回目まで終わった人の比率は40%弱日本の20%弱よりは上ですが、英米とは差があります。

 日本では、オリンピック・パラリンピックまで2週間となった今でも、40~50%の人が「中止にすべきだった」という世論の状況ですが、もし、ルクセンブルクやベルギーで、先日終了した「EURO2020を中止にする」なんて話をしようものならば、各地で暴動が起きていたはずと、ルクセンブルグの責任者は話していました。

 「これを言うと日本人からは総スカンを食うとは思うのですが‥」と前置きしながら、彼が言ったのは、「あの程度の感染者と死者数のレベルで、なぜ東京があれほど大騒ぎをしているのか、欧州大陸から見ていると理解できない人が多い」とのこと。

 

 お国柄の違いというか、世論の違いというか、欧州大陸では、「もういい加減にしてくれ」「もっと自由に楽しませてくれ!」という世論が充満して、それを押さえつける力が各国政府にもなくなっている状況。EURO2020でも、ウインブルドンでも、マスクをする人なんて殆どいません!

 一方の日本では、「感染者をゼロに」「経済を止めようが何をしようが、命の方が大事」「派手なことは何も許すな!」の世論の方が強い。

 

 個人的には、どちらも極端な気が致しております。もちろん、日本人の気質の方が、自分は支持しておりますが、「やや、神経質になり過ぎている」というのが、世界から見た日本人の姿、のようであります。


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【訃報】 大種牡馬ガリレオ、死す!

2021-07-13 07:00:40 | 競馬

 欧州の歴史的種牡馬であるガリレオが、左前脚の怪我のため、安楽死の措置が執られたとガリレオを所有する生産者のクールモアから7月10日に発表されました。23歳でした。

 

 ガリレオは、父が、自身と同じく、欧州の競馬界を変えたと言われる歴史的な種牡馬サドラーズウェルズ、母が凱旋門賞を勝ったアーバンシーという血統で、半弟には、英2000ギニー・英ダービー・凱旋門賞を勝った名馬シーザスターズがいるという良血中の良血。

 競走馬としても、英ダービー・愛ダービー・キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制した名馬ですが、それよりも何よりも、種牡馬になってからの実績がモノ凄い。2020年まで、英愛のリーディングサイヤーに12回GⅠを制覇した産駒頭数は92頭英ダービー馬を5頭輩出したほか、史上最強と言われた無敗の名馬フランケル、また名牝エネイブルの父ナサ二エルも、ガリレオの産駒。欧州の競馬界は、ガリレオの死によって、名実ともに「ガリレオ以降の時代」へ突入することになります。

 ところで、ガリレオの血統表を見てみると、父方はサドラーズウェルズ⇒ノーザンダンサーなので、まさにスピードの持続力を正統に受け継ぐ直系血族。一方の母方を見ると、母父がMiswakiで、その父がミスタープロスペクター。こちらからは瞬発力を正統に受け継ぐ流れが出来ており、さすが大種牡馬の血脈というのは素晴らしいもの。ちなみに、日本の生産界の方からすると、「何かが足りない気が?」となるのですが、そうなんです。当たり前ですが、サンデーサイレンスの血が入っていないことに違和感が。

 日本の競走馬には、概ね、ガリレオと同じ、ノーザンダンサーミスタープロスペクターの血脈が流れていますが、それに加えてサンデーサイレンスの血が加わることで、さらに「スピードの持続力」「瞬発力」磨きがかかることを認識しているため、こうした感覚になるのだと思います。

 したがって、欧州では、ディープインパクトの血を何とか取り入れようと、クールモア中心に安平町の社台SSへ繁殖牝馬を送ってくる試みが続いておりました。残念ながら、そのディープインパクトも2019年に亡くなってしまいましたが‥。恐らく、すでに欧州で種牡馬生活に入っているディープインパクト産駒のサクソンウォーリアが、父の替わりを担っていくのでしょう。

 

 23歳まで、欧州競馬を支え続けた大種牡馬ガリレオ。安らかに眠って欲しいと思います。

 合掌


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【重賞回顧】 七夕賞・プロキオンS

2021-07-12 07:13:01 | 競馬

 まずは福島の七夕賞勝ったのは、キングズベスト産駒トーラスジェミニ。2番手追走から、逃げたロザムールを差し切って完勝。安田記念5着の実力を、ここではシッカリ示す結果になりました。秋に向けては、マイルから2000mまで、活躍の場が広がった感があります。2着のロザムールは、マイペースでスローに上手く落としたことが、好結果に繋がりました。

 それにしても、トーラスジェミニトーラス=牡牛座ジェミニ=双子座。七夕賞には相応し過ぎるくらいの馬名でした。これには気がつかなかったなぁ!

 

 おまけで小倉のプロキオンS勝ったのは、カジノドライヴ産駒メイショウカズサ。5番手追走から、逃げたメイショウウズマサとトップウイナーを直線で抜き去って勝利。1分40秒9のJRAダート1700mレーコードタイのオマケつき。雨のおかげで、脚抜けの良い馬場になり、先行馬有利になりました。もう少しオーバーペース気味になれば、後方からの馬にもチャンスがあったはずですが、結局、前残りの結果となりました。

 中団から追い込んだダノンスプレンダーは、惜しい4着まで。追込み組には厳しいレースとなりました。


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【2歳戦回顧】 7月10日~11日

2021-07-11 16:36:49 | 競馬

 土曜日は、函館1R芝1200mを勝ったリオンディーズ産駒ブッシュガーデン好位追走から、直線の激しい叩き合いを抜け出して勝利2着は後方から追い込んだヴァンキッシュラン産駒トーセンヴァンノ。あと数十メートルあれば差し切れた惜しい2着。ブッシュガーデンは3戦目で勝ち上がり。過去2戦は勝ち馬が強く、ここでは順当勝利2着のトーセンヴァンノは次戦確勝レベル

 福島1Rダート1150mを勝ったザファクター産駒ナックドロップススタート良く逃げて、そのまま直線でも粘り切りました。ザファクター産駒はJRA初勝利、そして野中騎手の好騎乗2着には中団待機から直線で追い込んだ1番人気のエスポワールシティ産駒モネ。次は勝てそう。

 小倉2R芝1200m(九州産馬限定)を勝ったヴァンセンヌ産駒イチザウイナースタート良く、自然に先頭へ。そのまま逃げて最後も押し切る完勝馬場が良いと、ヴァンセンヌ産駒は持ち味のスピードや切れ味が活かせる傾向に見える。

 福島2R芝1200mを勝ったシルバーステート産駒ベルウッドブラボー好位追走から、マクリ気味に上がっていき直線は抜けて快勝2着は後方から追い込んだザファクター産駒ニシノラーナシルバーステート産駒はこれで4勝目短距離での勝ちが目立つが、仕上がりが早いのと仕掛けてからの反応良さが理由。これはマイル以上でも武器になるので、ここから長い距離の勝ち馬も多く出てくる。2着のニシノラーナは1400~1600mくらいに距離を伸ばしたい。

 函館5R芝1200m新馬を勝ったカレンブラックヒル産駒イチローイチロー3番手追走から直線の激しい叩き合いを頭だけ抜け出して勝利。時計も平凡。

 小倉5R芝1200m新馬を勝ったキズナ産駒ザイード4番手追走から、直線前を行くビッグアーサー産駒ザウリを捉まえて勝ち切るキズナ産駒は2歳世代初勝利ベルカントの半弟で、マイル以下で活躍しそう2着のザウリもレース巧者で、次は期待できる。

 福島5R芝1800m新馬を勝ったキズナ産駒オンリーオピニオンスタート良く、自然に逃げる形に。そのまま直線でも、追走してきた2番人気のシルバーステート産駒シエラプリンセスと競り合って、競り落として3馬身差の完勝夏の2歳重賞でも楽しみな存在。2着のシエラプリンセスもレースが上手く、次は勝ち負け。

 福島6R芝1200m新馬を勝ったカレンブラックヒル産駒フミバレンタインスタート良く逃げて、そのままスピードで押し切る勝利2着は3番手から追い込んだゴールドシップ産駒コスモプルエバタイムは平凡で、スローの前残り。レースレベルは高くない。

 

 日曜日は、函館1Rダート1000mを勝ったディーマジェスティ産駒ワンエルメススタート良く3番手に控えて、直線では前をいくディスクリートキャット産駒ヒルノショパンとの競合いを制して勝利新種牡馬ディーマジェスティ産駒はJRA初勝利2着のヒルノショパンは、3着以下を突き放しているので、次は勝てそう

 小倉1Rダート1000mを勝ったモハイメン産駒ケルンコンサート好位追走から外を廻して逃げるヘニーヒューズ産駒ケイティソルジャーを差し切って勝利3戦目の初ダート、しかも短距離で成果を出しました。2着のケイティソルジャーも短距離ダートが合っており、次は確勝レベル

 函館5R芝1800m新馬を勝ったキズナ産駒エクラノーブルスタート良く先頭に立って、マイペースの逃げ。直線は後続を5馬身突き放して完勝小沢大仁騎手のファイン騎乗。2着は中団待機から外を廻して差してきたキズナ産駒アスクワイルドモア。3着は内を差してきた1番人気エピファネイア産駒ヒシアラカン。2着3着馬は次は勝ち負け

 小倉5R芝1800m新馬を勝ったスクリーンヒーロー産駒ピースオブエイト3番手追走から、直線で逃げ馬を捉えてそのまま抜け出して完勝素質馬が揃ったレースでの完勝であり、2歳重賞戦線でも楽しみ2着は後方から差してきた1番人気ハービンジャー産駒グランディア。2着馬も次は確勝レベル

 福島5R芝2000m新馬を勝ったトーセンレーヴ産駒トーセンクレセント好位追走から内埒を上手く捌いて抜け出して完勝トーセンレーヴ産駒はJRA初勝利。2着は中団から外を差してきたシルバーステート産駒ウロポン。2着馬は次は勝ち負け1番人気のキズナ産駒サトノギベオンが道中も反応が悪く追い込んだが4着。もう少し絞ってからか。

 小倉6R芝1200m新馬を勝ったレッドスパーダ産駒テイエムスパーダスタート良く2番手追走から、直線では逃げたミッキーアイル産駒アンジーニョとゴールまで叩き合い最後は頭差だけ前に出て勝ち切りました。2着のアンジーニョはスピード豊富で次走は勝ち負け

 福島6R芝1200m新馬を勝ったフェノーメノ産駒ケッツァー中団待機から、先に抜け出したアドマイヤマックス産駒アラクレを差し切って勝利2着アラクレはスピードがあり、レース運びも上手いので、次は確勝レベル


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