香りと食でカラダを幸せにする芳香/料理愛好家

"香りと食でカラダを幸せにする芳香/料理愛好家"

加藤サキ子

「精製」と言う言葉の持つ意味

2014-08-25 22:51:34 | 植物の恵み
トリートメントや手作りクリームなどで使われる植物オイルの表示に「精製」とか「化粧品質」という文字があります

本来植物オイルのほとんどが原料である種子や実を圧縮してオイルを抽出します

常温抽出は、植物の持つあらゆる有効成分を取り出すことが可能となります
でも、とても抽出に時間を要します

そこで、(食用も含め)多くのオイルが加熱しながら、抽出します
そうすることで抽出時間を短縮し、抽出量を増やすことが可能となります

しかし、この過程の副産物としてトランス脂肪酸や不純物が発生してしまうのです

それを取り除く作業がいわゆる「精製」と言われる工程です

常温と加熱オイルの抽出時間の差は、私たちも実は経験済みなんですよ
揚げ物に使ったオイルをフィルターで濾過するとき、使った後すぐだと、サラッとフィルターを通ってオイルは落ちていくのに、冷めてからやるとなかなかオイルが落ちて行かない

あの状態がオイル抽出の際も起きるのです
なぜ早い?
それは温めると分子同士の結んでいた手が離れて、分子が小さくなってフィルターをすり抜けやすくなるからなのでした

そして「精製」すると本当はとっても有効な成分まで取り除かれてしまうのです
「化粧品質」も同様

せっかくの「黄金の雫」が有効成分の少なくなった液体と化してしまったのです

例えば、エキストラヴァージンオリーブオイルはまさに生の一番搾り
生のオイルを味わった方は経験済みだと思います
舌にピリピリと来る刺激、ほのかな苦味
良薬は口に苦し、なのです
だからこそ未精製、何も引かない、何も足さない
pure100%なのです

本来、植物オイルには体内に溜まったトランス脂肪酸、活性酸素を体外に排出する作用や発生を抑制する有効成分がたくさん含まれています

食べたり、マッサージしましょう
もちろん常温抽出の未精製オイルで
健康で美しいからだ作りのために

トランス脂肪酸、活性酸素はがんの発生やアレルギーその他、様々な生活習慣病の因子の一つとされています

*お肌の弱い方は未精製オイルで肌が赤く炎症を起こすことがあります
少量を上腕の内側や手の甲、首筋などで試してから、ご使用ください