ブダペスト国立工芸美術館名品展
『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』
出展作品のご紹介⑥
ドーム兄弟「多層間金箔封入小鉢」1925–1930年 ブダペスト国立工芸美術館蔵
皆様こんにちは
今回は福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第6弾!
本日はドーム兄弟の「多層間金箔封入小鉢」をご紹介いたします
キラキラと輝くガラスの文様が何層にも重なり合い、奥行があるように見える小鉢
どのように作られているのだろう?と思われる方もいらっしゃるのではないのでしょうか
この作品には「二層被せガラス」「アンテルカレール」という技法が使用されています
*二層被せガラス...透明なガラス素地を覆うように色ガラスを重ねて熔着する技法。
また、その技法で作られたものを指します。
ちなみに江戸切子にも同じ技法が使われています。
*アンテルカレール...フランス語で複雑に入り組むという意味。
ガラス素地に文様を描いて、その文様を何層にも重ねて、奥行があるように見せる技法。
層の中に金や銀の箔を挟むこともあります。
1899 年にドーム兄弟はこの技法の特許を取得しています。
繊細な技術によって生み出されていることを知ると、作品がより魅力的に見えますよね
次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。
どうぞお楽しみに
福島県立美術館
〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511
開館時間
9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)
休館日
月曜日(ただし5/4(月)は開館)
観覧料
<一般>
1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)
<大学生・専門学校生>
1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)
<小中高生>
650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)
交通アクセス (JR福島駅東口より)
●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)
●バス
9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)
詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)
●タクシー
約5分
本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です