電車に乗るのが好きだ。地下鉄も悪くないがやはり外の景色が見える路線がよい。秋の好天、先頭車両の運転手の後ろなどは最高だ。いい年をしてと思うが、時に銀色に時に鈍色に変化しながら伸びる鉄路が車両の下に吸い込まれてゆくのを見ていて飽きない。以前は背伸びしてやっと前が見えるような坊主どもと場所の取り合いをしたものだが、この頃は競争相手の子供達は少なく、悠々と陣取れることが多い。
国鉄今はJRか、も悪くないが、どうも車体が大きく沿線の街並みも取り澄ました感じがして私好みではない。
庶民の息づかいが聞こえるような軒先をくぐり、ガタゴトとのんびり郊外へ向かう私鉄沿線を眺めるのが私の趣味だ。駅前商店街もこじんまりとして、夕方灯がともり始めた頃、遮断機の警報音がぽわーんぽわーんと響く人住む町の風情は郷愁を誘う。そこには敬愛味読する川本三郎さんの世界が展開されているに違いない。
最近は人件費節約のためかワンマンカーもあり、運転手の仕事も増えたようだ。何となく後ろで見ている客が気になる運転手も居て、ちらっと視線を感ずることがある。そうゆう運転手に限って確認動作がちょいとおざなりで、ちゃんと声が出ていない。一瞥なんぞ気にせず、ますますぬかりなく観察してやる。
江ノ電や井の頭線は下町というのではないが好みだ。大津市内の京阪もいい。まだいくつかお気に入りの路線があるがそれは又いつか。それに私の知らないのんびり楽しく懐かしい私鉄路線も数多いだろう。
国鉄今はJRか、も悪くないが、どうも車体が大きく沿線の街並みも取り澄ました感じがして私好みではない。
庶民の息づかいが聞こえるような軒先をくぐり、ガタゴトとのんびり郊外へ向かう私鉄沿線を眺めるのが私の趣味だ。駅前商店街もこじんまりとして、夕方灯がともり始めた頃、遮断機の警報音がぽわーんぽわーんと響く人住む町の風情は郷愁を誘う。そこには敬愛味読する川本三郎さんの世界が展開されているに違いない。
最近は人件費節約のためかワンマンカーもあり、運転手の仕事も増えたようだ。何となく後ろで見ている客が気になる運転手も居て、ちらっと視線を感ずることがある。そうゆう運転手に限って確認動作がちょいとおざなりで、ちゃんと声が出ていない。一瞥なんぞ気にせず、ますますぬかりなく観察してやる。
江ノ電や井の頭線は下町というのではないが好みだ。大津市内の京阪もいい。まだいくつかお気に入りの路線があるがそれは又いつか。それに私の知らないのんびり楽しく懐かしい私鉄路線も数多いだろう。