駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

なぜ作業服なのか

2011年04月02日 | 町医者診言

 なぜデスクワークの政治家や社長役員が作業服を着て、記者会見に臨むのか。効率が上がるとは思えない。詰まらぬ仕草だと思う。いつもの通り背広を着ていればいい。それがけしからんと言う人達がどれ程居るのだろうか、どんな人達がそう言うのだろうか。  

 緊急時に背広はけしからんと言う空気は自主的な合理的な判断が出来ない人達から醸し出されるように観測する。具体的な名案が浮かばないと取り敢えず自粛を促して、対策と判断に代えようとするわけだ。また政治家や会社役員はそれを先取りして形だけの表面を取り繕ろって批判を避けようとする。自粛は組織の萎縮した和に役立つかも知れないが、危機管理にはむしろ活力を落とし復興の力を削ぐと思う。本来の仕事を最善を尽くしてやる時は本来の服装をしていた方が力が出るはずだ。

 花見はけしからん。祭りはけしからんと足を引っ張って横並びを暗に強いるような狭い心で復興が促されるだろうか。どんちゃん騒ぎは言われるまでもなく、しないだろう。日本人の花見や祭りの精神は薄っぺらい政治家や出る杭を打つことに腐心する人達にけしからんといわれるほど浅いものでも浮薄なものでもない伝統だと思う、鎮魂の想いにも応えられるものではないだろうか。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする