青い空蒼い海の常夏の島、沖縄。太平洋戦争で唯一地上戦で多数の死者を出した悲劇の島、沖縄。三腺の音を聞きながらラフテーを喰らう健康長寿の島、沖縄。大半の在日米軍基地を押しつけられ、爆音墜落の恐怖に悩まされる沖縄。
こうした多重であるが、紋切り型のイメージで捉えられる沖縄に危機が訪れている。さて、ナンダローと思われるだろう。
それは健康危機なのだ。沖縄はもはや長寿の島ではなく、アメリカ型のジャンクフードと夜更かしに席巻された不健康の島になってしまったのである。別に槍も鉄砲も要らない、人口甘味料と脂肪過多のアメリカ食と夜更かしカウチポテトのアメリカ生活様式によって、沖縄中高年男性は内臓脂肪が蓄積し、動脈硬化が進行し、寿命が縮んだのだ。そして動脈硬化は大人だけでなく若い世代をも浸食しつつある。日本国内で、これほど急転直下に平均余命(男性)が悪化した例はなく、沖縄クライシスとして捉えられ、今まさに研究が始まり、対応策が練られつつある。
思いかけないことだが、戦後早期からのアメリカ生活形態移入が悪影響を及ぼしたようだ。ということは、いずれ十数年の遅れで人口甘味料やファーストフードに親しみ、運動不足の生活をしてきた付けが、沖縄以外の日本にも及んでくる可能性があるということになる。
どの程度の人がこの問題をご存じだったろうか。こうした健康問題も危機管理の内に入ると思う。国民にわかりやすく周知し、早急な対応が求められる。恐怖を煽るからと体の良い理由を付けて、自分達はいち早く避難注意するのに、国民には不都合な情報を隠す人達が危機を災害にし被害を生んできた。ネットからそれを打ち破る情報を発信したい。ネットで見付けた論文を引用しておこう。
http://www.okinawa.med.or.jp/activities/kaiho/kaiho_data/2006/200610/067.html