駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

安野光雅を読む

2015年03月08日 | 人物、男

                

 安野光雅が好きで二つの画集と一枚の版画を持っている。中でも風景画が好きで診察室には手に入れた版画が飾ってある。院内の絵は季節によって架け替えるのだが、診察室の絵はこの一年安野さんの絵で通した。

 安野さんはテレビで拝見したこともあるし、FM放送の日曜喫茶室でおしゃべりを聞いたこともある。

 鷹揚芒洋とした外見とのんびりした朴訥な語り口で、絵の印象に違わない。

 その安野さんが本を書かれた。「皇后 美智子さまのうた」。勿論、何よりも皇后様の歌が優れ素晴らしく、短歌の素養はない私も深い感動を覚えたのだが、皇居に最良の声のあることを教えてくれた安野さんの筆にも感謝したい。

 天は二物を与えずというけれども、絵に勝るとも劣らない文筆の才能、画伯には褒め言葉にならないかもしれないが、を感じた。これで二枚目のいい男なら許せないところなのだが、ご本人の反論もありそう、感心し迂闊にもよく知らなかった皇后様のうたを教えて下すったのを感謝したい。

コメント
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