安保法案が参院平和安全法制特別委員会で採決?可決?された。与党の数が多いからもみ合いへし合い怒号の飛び交う何が何だか解らない状態でも、有効可決とされるのだろう。
もみくちゃの怒号が飛び交う採決を阿保らしいと言う人が居る。確かにいい大人が見苦しいと感じる気持ちはわかるが、私は阿保らしいとは思わない。これは人間社会の政治的現実で、やむを得ずの行動と理解している。子供を守ろうとする親は丸腰でも武器を持った敵に立ち向かう。よい喩えではないかもしれないが、唯々諾々と数の力に屈しないという気持ちの表れと受け止めている。事実、この法案に関しては反対の人の方が多いのではないか。
反対のための反対だからよくないと言う人が居る。では賛成のための賛成はどうなのだろう。同じ轍を踏んでいる。また、憲法よりも大事なことがあるだろうと言う人が居る。国を解散して烏合の衆の一人として自分だけ助かろうという場合を想定されておられるのだろうか。
声なき声を聞くというのは意表を突いた表現だけれども内容は意思表示をしない人は賛成と見なすという論法で、本当は声なき声はどんなにボリュームを上げても聞こえない。
私にはどうしてもこの安保法案によって自衛隊員がより安全になるという説明が理解出来ない。又この法案に反対している国民が多数なのに、なぜ抜き打ち採決までして成立を急ぐのかが理解出来ない。一端頭を冷やす、此がこじれたときの鉄則なのだ。誰もが自国の安全を望んでいる。念仏で守れるなどという人は極く少数だ。一年も時間を掛ければ、国民の理解が得られた形の法案が出来るだろう。
オバマにトラストミーと言った宇宙人首相が居た。まさか安陪首相はオバマにプロミスユーと言ったから急いでいるんじゃあないでしょうね。
それにしてもこれだけの世論を背景にして、一大勢力となれない野党の責任は大きい。野党らしい野党が存在しない危険を感じる。民主党解党論も現実味を帯びてきたと思う。岡田の非力を感じる。くそ真面目は大嘘つきに敵わないようだ。権力の甘い蜜でくっつく自公小判鮫に、権力奪取という人参で追い付く算段が必要と思う。