安保法案の採決が近づいている。荒んだ空気を感じる。記憶にない雰囲気だ。賛成派と反対派の意見は、単なる罵倒や難癖が多く、建設的なものは少ない。思考停止と短絡で相手の言い分を聞かず罵倒する。マスコミ有名人の中にもそうした発言がある。マスコミはそうした人の発言を報道しないようにして欲しいと思うのだが、喝采を叫ぶ読者がいるためか罵倒のための罵倒が報道される。煽らないで欲しいと願う。物事は罵倒で済むほど単純ではない。
マスコミから愚か者の代名詞のように叩かれている森元首相が応援するラグビーにノーサイドという概念がある。試合が終われば敵味方の区別はなくなるという謂いだ。
このまま採決となってはノーサイドは訪れないと思う。ノーリスペクトはノーノーサイドに終わる。
力ある者が批判に過敏でどうなるのだろう。寛容と忍耐のない世の中は荒んでゆくと思う。