駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

微かな足音

2015年10月05日 | 自然

                

 明け方、寒さで目が覚め、いつもより三十分ほど早く家を出てしまった今朝も多少雲が出ていたが秋晴れで、のこのこと駅まで歩いた。 

 夜、書斎兼本置き場に居ると微かな足音がする。足音は微かでも気になるもので、虫と分かっていても主を確認したくなる。コオロギのことが多いが、名も知らぬ多足の細長い虫のこともある、この虫の時は足音と言うよりはカサコソというこすれた音がする。彼等も秋の風物詩の一員で、間違いのない秋の配役が揃ったようだ。

 昨日は友人の新居を表敬訪問してきた。彼は高校の教師で定年前に念願の家を建てたのだ。市内とはいっても周りは田んぼで見晴らしの良いところだ。よくこんなところが見つかりましたねと言うと、たまたま入った不動産屋で見つけたんですよとにっこりした。奥様はカラスと蛙で困るんですよと苦笑いしておられた。

 何となくそうした印象はあったのだが、新居だからというわけではなくゴミ一つない全てがきちんと整理されたお家で、ははあと恐れ入った。これはたぶん夫唱婦随というより、お二人とも綺麗好きなのだろうと思った。ご馳走になったコーヒーもすっきりと美味しくお代わりをさせて戴いた。

 ちなみに彼は理科(化学)の先生で、そうしたことも関係あるのだろうかと思った。

 別にそういうつもりで家内も連れて行ったわけではないのだが、彼の立派な書斎に感動し「あなた、ちょっと可愛そうかしらと思ったわ」というお言葉を戴いた。まあ、私が居着けばそれなりに乱雑になると思うが。

 

コメント
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