駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

恐怖で惑わされる

2022年12月17日 | 世の中

                          

 

 明日のことは分からない。残念ながらあるいは幸いに人間は未来を正確には知ることができない。勿論、ある確率で予測はできるのだが、しばしば外れる。そのために様々な憶測が飛び交う。かなりの確率で起きそうな予測ならともかく、万一あるいは億一のほとんど起こりそうにない予測にも惑わされる人達が出てくるので面倒なことになる。

 プーチンのウクライナ侵略を日本で誰がどの程度予測していただろう。こうしたことを考えると陰謀論というものが蔓延る理由もわかる気がする。プーチンのウクライナ侵略は実は万一のことではなく恐らく5、6%はあったと思われ決して非現実的なことではなく根拠の乏しい陰謀論とは次元の異なる事象なのだが、驚きと恐怖心を引き起こし陰謀論親和性を増したと考えられる。

 防衛費増大も本当にそれで国が守れるなら反対しない。綿密な戦略や粘り強い外交もなく単にアメリカの軍備品を買うための防衛予算増大など論外だ。敵愾心や恐怖心は目を眩まさせ脳を麻痺させる。頭を冷して考えたい。

コメント (2)
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