駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

飲み食いして騒ぐのは

2022年12月23日 | 小考

                              

 

 集って飲み食いして騒ぐのは人間の習性というか本能といったもので中々止めるのは難しい。第八波でコロナ感染が増えているのだが、今年も三回ほど忘年会、同年配中心のささやかなもの、に参加した。高齢者になったのとコロナの影響で五年前の半分に減ったのだが、出席すればどうしても出てくる料理は全部平らげてしまい、アルコールも飲めるだけ、弱いので少量だが、飲んでしまう。酔うとあれこれ大抵は馬鹿話をしてしまう。

 日頃患者さんに食べ過ぎないようにと注意しているのに、宴会となると中々止まれない。勿論、お祭り嫌い宴会嫌いの方も居られるだろうが、まあ半数以上の人は集まって飲み食いし騒ぐのが好きだと思う。中にはお祭り命の人、男も女も居る。集まって飲み食いして騒ぐのはすべての民族に認められる行為で人間の生存に必須の行事と思われる。生存も個体のためだけでなく次世代すなわちどこか生殖にも関わっていると思う。要するに血が騒ぐのだ。

 お祭りや宴会には鬱憤や不満を和らげるガス抜き効果もある。中国のゼロコロナ政策に対する民衆の反乱は溜まったガスの圧力によるものだろう。

 騒ぐ血が引き起こした事件は歴史上枚挙にいとまがない。理性を吹き飛ばしての行為は人間の性のなせる業で、阿保とか愚かとか単純には退けられない。

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