患者さんの来院数は季節により曜日により違う。冬の方が夏よりも多く1.2倍から1.5倍くらいの間で揺らいでいる。曜日では月木が多く火金がやや少ない。火金が多く月木が少ないこともある。一年間積算すれば月木の方が多くなる。こうした揺らぎは生活には付きもので、ある程度予測しながら備えるわけだけれども、正確な予測は不可能で時に外れてあたふたする。
医院はスープがなくなりましたので今日はお仕舞いですとはいかず、予想以上の日は忙しいなあと言いながら診療することになる。しかしまあ、もうちょっと考えて欲しいなあと思うことはある。というのは寒い日は出足が悪く、十一時頃になるとどっと押し寄せることがあるのだ。唯でさえ終わりがけ狙いの患者さんで閉口しているのに、まだ二十人いらっしゃいますと並んだカルテを見て、オヨヨと思ったりしている。
天候と関係ない波もあり、良い天気なのに今日は暇だなあということもある。今日は医者通いの日ではないと多くの人が同期してしまうらしい。
遅れた電車の回復運転というのがある、それと同じで悪天候の後は来れなかった患者さんで混み合うことがある。回復運転が元通りの時間に戻らないのと同じで、悪天候の後の患者数の増加は減った分までは行かない、大体八割程度の回復に留まる。どうしてそうなるのかはよく分からないがよくある現象なのは確かだ。