駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

強靱な肉体の持ち主が長生きとは限らない

2021年11月10日 | 診療

          

 今ではそれほど希ではないが、百歳以上生きた患者さんを二十名ほど診てきた。彼ら僅か四名、彼女ら十数名が特別強靱な肉体の持ち主という印象はない。私の僅かな経験からは中肉中背の人が多かった。中肉中背の人の割合が高いのでそれは自然のようでも、肥満した人痩せた人そして大男大女は居なかったので、百歳を超えるには平均的な体格栄養が良いような気がしている。身体を動かすのが好きで不平不満の少ない人が多く、かといって脳天気というわけではなく注意深く医者の言うことはよく聞かれた印象がある。平均寿命を越えることは健康に留意すればある程度叶うように思うが百歳を超えるには持って生まれた資質が必要な印象があり、それは科学的にもある程度解明されてきている。
 勿論、山高きが故に尊からずで良かったように思えても他人の忖度は無用と思う。
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