今日からゴールデンウイークだ。天候に恵まれそうだが、今年は訳あって遠出ができない。近場でお茶を濁すことになりそうだ。
いつも細切れの余暇しかないので、この連休にはと読む本や書斎の片付けを期しているのだが、竜頭蛇尾というか予定過多実行極小に終わりそうだ。患者さんを長く診ていると、「もうすぐ定年ですね」、「退職しました」、「何をされていますか」、「無趣味でねえ、やることがないんですよ」というパターンが結構多い。十年もすると腰が痛い膝が痛い、転んだ、杖なしでは歩けない、奥さんに押されて車椅子という方もおられる。人の人生をとやかく言う筋合いはないが、どうも男は芸がないと感じることもある。女性は亭主亡くして落ち込んで半年もすると元気を取り戻す。一年もすると仲間とあちこち旅行に行き始める。特別の趣味はなくても、元気な人が多いのは素晴らしいというか凄い。
俺は日本一世界一を目指すんだという男は見上げたものだが、町内一で上等まあ家庭内一番で結構の女房には頭が上がらなかったりする。どちらがどうということはないが、そうした組み合わせが世の中を支えてきた感じもする。勿論、妙な組み合わせ傍迷惑もあり、敵わんご夫婦もないわけではないが。
しかし、これからはAIの出現と男女の役回りというか人間のあり方に変化が予想される。どうなってゆくだろうか、昔のようにと無理に時代を逆行させることはもうできない。小さな脳味噌の俺の考えを押し進めれば、世の中が壊れてしまう。
とまれ、この頃は孫達の将来は心配だが、それはさておき残り少ない?自分に分け与えられた人生を歩けるうちに味わおうという心境だ。