アンネの日記を破る犯人にネオナチ的な政治的背景はないのではないかと思いながら昨日のブログを書いたのだが、早速それを見通したコメントを柳居士さんから戴いた。所謂愉快犯というのが柳居士さんの見解だが、私は広い意味では愉快犯ということになるのかもしれないが、日本社会の精神病理を端的に写す屈折犯のように思っている。
どうも愉快犯というのは適切な命名ではないように思う。何一つ愉快ではないし、秘かにほくそ笑むのを愉快とは言わない。誰が付けたのか知らないが、何を慮ったか正対を避けたネーミングのように思う。
所謂愉快犯として、なぜアンネの日記なのだろうか?それを心理学精神医学を専門とする人達に分析して貰いたい。森元総理の発言、軽率ではあるが発言全部を聞けば袋だたきにするほどのものではない、の何倍も今の日本社会が抱える病理を明らかにする手がかりを与える事件だとマスコミ人に申し上げたい。
世の中の凶悪と言われる大事件も、その根っこは何気ない日常に端を発していると思っています。
この度の「アンネの日記」に関わる事件は、その構造を解き明かすためのヒントを得られる貴重な機会になると、私も思います。
関係者には、深みに分け入って事の真相に行き当たって欲しいと願っています。
目先の利益にはならないかもしれませんが、マスコミにはこうしたアプローチをして欲しいと思っています。