駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

至福のひととき

2014年02月28日 | 身辺記

                         

 休みの日、朝少し仕事をしてから行きつけの床屋に行く。鋏の音を聞いているうちに眠くなる。眠るわけではないのだが微睡むというのか、起きているような寝ているような気分になる。一通り終わり、横になって何だか蒸気のようなものを当てられると数分寝てしまう。椅子を起こされて目が覚める。最終仕上げにちょいちょいと髪を整えて貰って眼鏡を掛ける。おかみさんにブラシで服を叩いて貰って完成だ。ちょいと伸びをして支払いを済ませ、十一時過ぎの未だ朝の気配の残る通りへ出る。十五分ばかりぶらぶら歩いて気に入りの店で昼食だ。

 いつも外食は家内と二人のことが多いので、たまに一人カウンターで食べるのも悪くない。「いらっしゃいませ」。と声がかかる。三種類のランチが月毎に変わって行く。今日はこれにするかとAランチ(ローストポーク)にする。デザートに迷っていると「タルトタタンは今月で終わりですよ」と小柄なまだ若いマダムが声を掛けてくれた。人が働いているのを見るのは楽しい。カウウンターの奥のキチンにシェフの動きを感じ、目の前でマダムがきびきびと動くを見るともなく見る。素晴らしく美味しかった食事を終え、コーヒーを飲みながら、PENのバスク特集に目を通す。そうかバスクがあったなあ、いつか行ってみたいが無理かな。

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 塩を送る | トップ | 夢にはゆめゆめと »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
至福のひととき (柳居子)
2014-02-28 12:06:27
若い時、散髪は至福のひとときを迎える序章・Prologueに位置しますが、 散髪そのものに至福を感じるとEpilogue老境になります。 長く業界に居る経験知です。
返信する
Epilogue (arz2bee)
2014-02-28 15:57:34
 本当ご指摘の通りに感じます。若い時にはまた別の至福があったと記憶します。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

身辺記」カテゴリの最新記事