寒いといってもさほど寒くなく、晩秋初冬の感じがしない。何だか寒くないと心が引き締らない。
肥満の方を痩せさせるのは生活習慣病を診る内科医の重要な仕事なのだが、これが難しい。減らすのは現体重の5%で取り敢えずの合格点を差し上げられるのだが、その3-4kgが難しい。高血圧の方はさほどでもないのだが、2型糖尿病や脂質異常症の人では非常に難しい。美食家というか食に関しては自分に甘く、運動も億劫という方が多いのだ。馴染みの医者を舐めているのか甘えているのか食品模型を見せて口酸っぱく言っても半数近い人が暖簾に腕押しだ。石の上にも三年で、三年くらい言い続けると漸く効果が出てくる患者さんもいるのでそれを励みに注意し続けている。尤も女性の患者さんの中には不機嫌になられる方もあり、やむなく撤退することもある。
正確な体重計を使っているのだが、いちいち下着だけにしているわけではないので、1kgは着ているものや食事量で簡単に変動する。2kg以上減って初めて褒めて丸を差し上げるようにしている。
肥満は生活習慣病によくないのだが、BMI25,26のやや太り気味程度はさほど問題ではなく、特に七十歳以上の高齢者では痩せている方が手術や肺炎などの時に頑張りが効かないので、高齢者は痩せないように注意している。大まかに74,5歳を歳過ぎたら、あれこれ駄目というのは止めて好きに楽しくと手綱を緩めている。患者さんの中には十年以上通われている方も多いので、この頃先生も年を取って甘くなったと思われている方もおられるかもしれない。
更新が飛び飛びなので申し訳ございません。
なるべく頑張って、ただし無理をしない程度に続けさせていただきます。これからもよろしく。
当方は先生のブログを毎日拝見いたしております。