駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

紫陽花の道

2011年06月17日 | 自然

  

 毎朝通る小学校の脇に紫陽花が咲いている。紫陽花は梅雨の曇天下、青紫赤のグラディションを変化させながら、長く目を楽しませてくれる季節の花だ。今朝は、やがて来る子供達を待ちながら、大輪が整列していた。

 紫陽花は湿った所が好きなようで、故郷の川沿いにも、梅雨時になると顔を見せていた。確か土壌のアルカリ度で色が変化すると記憶している。放射能で咲いている花の色は変わらないだろうが、遺伝子には影響があるはずで、福島第一原発周辺の草花には、長期観察を行えば何か変化が現れるだろう。年々歳々花相似たり歳々年々人同じからずとはいうものの、放射能の影響は人の方が寿命が長いので、草花の方に先に変化が現れる可能性がある。

 私には又咲いたなと言う程度の感慨のこの紫陽花も、この小学校の子供達には懐かしい記憶として残り、何時か何処かで見かけるであろう紫陽花からこの通りを思い出すだろう。勿論、殆どの子供達、特に悪戯坊主共、はしみじみと紫陽花を眺めるということはないのだが、それでもきちんと脳裏に残り、鮮やかに思い出されるだろう。

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