朝三暮四と言えば猿を引き合いに人間の迂闊さというか愚かさを指摘しているわけだが、千年経ってもこの言葉は色褪せない。言葉巧みに騙されてしまう。そういえば、これだけ注意されているのにどうしていつまでも、オレオレ詐欺に引っ掛かる人がいるのだろうかと不思議な気がする。大坂のおばさんたちはオレオレ詐欺に引っ掛からないそうだが、今回の奇妙な出直し選挙にはどうなのだろうか。問題が大きくなると目が届かなくなるのかもしれない。
言葉巧みと言っても言葉だけでなく言葉に代えた有識者委員会や諮問委員会という絡繰りで、元はといえば自分で付けたお墨付きを提示してくる。テレビのやらせは犯罪扱いだが、官軍の芝居には評論家は口をつむぐようだ。
与謝野馨さんがいみじくも、永田町ではよく考えて分かっている奴は喧嘩が弱いんだよなと呟いていた。
どうも猿に悪いことを書いたが、本当は猿ではないんだと思う。
与謝野馨さん 川本卓史さんと麻布高校で同級だと言ってました。