駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

観る前に予測

2015年03月26日 | スポーツ

             

 伝えられるハリルホジッチ新監督の情報を読む限り、優れた監督で日本に合っている印象を受ける。先ず、選んだ選手は極めて妥当だと思う。予備知識は殆どなかったようなので、短時間で見事に選んだ。遠藤を外したのは年齢もあるだろうが、ハリルが理詰めで緻密な切れ目のないサッカーを意図しているからだと思う。

 言われたことを理解して実行するのは日本人の得意とするところで、予選開始まで三ヶ月は短いけれどもハリル式が浸透して良い結果が出るのではないかと期待している。

 相変わらずの新聞の書き方だが、駄目ダシという見出しはちょっときつく響く、直すべき所を指摘するのは当然で、こうすれば良いと教えていくわけだから、前向きな指導や教育といった表現の方が良いと思う。細かいところだが、マスコミも先ず最初は応援に回って欲しい。

 歴代日本代表監督オフト トルシエ オシム ジーコ 岡田 ザック アギーレの誰とも違う。強いて言えば戦術はオシムに似ているのかも知れないが、チャラクターは一寸違うようで、試合後の発言に注目している。監督には優れた戦術能力と胆力が必要なのだが、胆力もありそうだ。

 ちょっと褒めすぎかもしれないが、良い選択だったと言えるような気がしている。

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春眠、胸に疼きを覚える

2015年03月25日 | 町医者診言

                 

 嫌がっても力づくでという動きを見ていると、極めて単純素朴直截に沖縄は日本かという疑問が頭を持ち上げてくる。勿論、日本ということになっているのだが、正直に申し上げて私には亜とか準とか副とか何かが前に付く感覚もある。それは私のような中部地方に育った人間が持つ九州という日本や東北という日本とも違う、強いて言えば北海道という日本に比較的近い感覚で、端っこで千年の昔平安の記憶が欠落している土地と感じてしまう。

 曾祖父さん曾祖母さんにもない記憶がどれほどのものかと聞かれてもはなはだ心許ないのだがそう感じる。そうした忘却の彼方に由来する微かな違和感を持ちながら、高々七十一年前の記憶喪失に陥っているのが大方の本土人のように思える。

 辛い人生を生きて行くには想像力を失うに限るのだろうか?。赤毛のアンは空想力で生き抜いたようだが、大方の人間には目を逸らせばある物もなくなるという手品と言いくるめるという話芸が有効なのだろうかとも思う。

 会社や工場は何処にでもとは行かないが、サミットが出来たのだから国会は何処でも出来るはずだ。少なくとも閣議や委員会は東京を離れて、例えば浜通や沖縄で、地頭の激突討論をと申し上げたい。

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続きを書いてください

2015年03月24日 | 

                 

 又寒くなった。数日来の温暖な陽気で桜の開花宣言が出た所もある。駅への道すがら校庭の桜が数輪咲いているのを見つけた。あれれ折角咲いたのに、寒いなあと震えているようだった。尤も、三寒四温は例年のことで、桜の遺伝情報にはそうした気温の変化も織り込まれているだろう。

 「言葉と歩く日記」の続編を心待ちにしている。多和田葉子ファンを自認しているが、片手落ちというか、片足付かずというか、どうも本命の小説は苦手だ。折角買った「献灯使」が未だ読めていない。

 数ページ読んだのだが、読書感想文を書くわけでもないしと途中で放り投げてしまった。果たしていつの日にか読み終えることがあるだろうか、はなはだ心許ない。なぜこの年になって小説を読むことがあるかといえば、それは詰まるところ面白いと感じるからだと思う。読んでいない古典や名作は五万とあるが、確かなことはもう読めないということだ。勿論、間違って二、三冊を読むことはあるかも知れないが、その後の人生(残り少なそう)に多大な影響を受けたり、瑞々しい感動を覚えることはなさそうだ。

 青春というものは思い返せば厄介なものではあるが、初めてという感動は青春のもので、還暦を過ぎると喩え初めてのご馳走でも美味しいとは思うけどということになってしまう。

 それはさておき、多和田さんの随筆風な読み物の続きを心待ちにしている。「言葉と歩く日記」を五月から再開して八月まで書いて欲しい。寝しなに「溶ける街透ける路」をパラパラと読み返していたら、行ったことのある街(十カ所)が結構あり、踏む踏むと読ませて貰った。どうもパリをあんまり褒めていないなあ、今度フランスに行く機会があれば、パリから足を伸ばすことにしよう。

 

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行方と書いて

2015年03月23日 | 趣味

           

 今年の将棋NHK杯は森内九段が優勝した。行方(なめかた)八段は準優勝に終わった。行方はどうした縁かは知らないが、大山十五世名人しんがりの弟子でユニークなキャラクターで知られていた。将棋は局所で鋭く全体としては粘り強い印象で、そこそこ優秀な成績を残すがタイトル戦には出場できなかった。このほど名人戦の挑戦者に名乗り出て、遅咲きの花が咲くか注目されている。

 こんな事を言われると行方は不本意だろうかあるいは素直に同意してくれるかよく分からないが、三十半ばを過ぎて沈まずむしろ強くなってきたのには結婚が効いていると見ている。常識的な大人の発言が出来るようになったのが、将棋に常識的効果を与えバランスが良くなり一枚強くなったのではと思う。

 行方ファンには申し訳ないが羽生には勝てないだろう。勿論、二割程度のチャンスはある。NHK杯決勝は肩に力が入って、中盤入り口で踏み込みすぎた。これをいい経験に名人戦を意識せずにのびのび指して欲しい。将棋ファンは接戦が大好きなのだ。

 NHK杯碁の方は20才対17才という初出場同士の異例の対決で20才の伊田が優勝している。伊田は碁の才能が洋服を着ているような印象で、これからが楽しみだ。更に若い一力は老成の優等生の印象だが、これからは傍若無人に伸びていって欲しい。

 

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あれもこれもと十兎を追いかけながら 

2015年03月22日 | 身辺記

                       

 開業医というのは忙しいのだけれども、私のようにあれもこれもと興味の多い人間には有り難い職業で、小回りが許され多少の小遣いがある。二連休を利用して不思議な楽しいコレクションを見て、あれこれおしゃべりをしてきた。

 いくらかでも視野を広げ柔軟で豊かな人間になれれば、仕事にも役立つという屁理屈も成り立つ。「未だ老け込む年ではないでしょう」。と言って戴いたが、どんなもんだろう。あれもこれもと目移りしながらやってきたが、最近耳目の衰えが争えない。十年前に、G氏にSさんの耳は凄いと褒められたのが嘘のように、この頃は聞き取れないこともしばしば、聞き返すのも申し訳なく情けなく曖昧な返事を返すことも多い。いつしか高齢の患者さんに似て同病相憐れむ、不思議な会話を診察室で展開しつつある。

 「水彩画はどうですか?」と言われたが、自分で勝手に向いていないと手を出していない。好きこそ物の上手なれが真実とすれば、やはり向いていないことになるが、自分のことは自分では分からないところもあるので、またいつか先生に聞いてみよう。安野光雅のような風景画が描ければ、再挑戦したいのだが、易しそうに見えるものが実は以外に難しい。

 ブログも趣味?の一つになり、誰かさんに釣られて毎日書くようになった。袖すり合うもではないが、ご縁が重なり世界が広がった。今暫くはと思っている。

 

 

コメント (2)
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