駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

連休明けにニュースが目白押し

2015年09月25日 | 世の中

             

 今日も又雨だ。本降りなのでズボンの裾を濡らして出てきた。

 昨夜は家内は給料計算があったので夕食の支度できず、ファーストフード店に寄った。カツカレーを御飯少なめでと頼んだのだが、暫くしてウエイターが戻ってきてルーも少なめにしますかと聞いたきた。初めてのことだ、いやルーは普通量と答えたのだが、もしルーも少なめなら値引きをしてくれただろうか。カレーを一口で食べるわけではないので、ルーが多めでも調節しながらルーを残すことなく食べることが出来る。それが旨いのだ。

 今朝の新聞には安陪首相が新三本の矢なるものを打ち出したと書いてある。政治家は目眩ましが得意だが、そろばんにご破算はあっても、およそ世の中出来事にご破算で済むことは無い。紆余曲折があって分かりづらくても必ず脈絡がある。どうもニュースというのは数が多く目先を追うので、一昨日のこととさえ関連づけるのを忘れがちだ。安保法案が成立してたかだか一週間、新機軸がそれほど短時間に打ち出せるわけはなく、付け焼き刃か数ヶ月前から今を見越して用意してあったかいづれかだと思われる。

 安保法案の国内向け説明が海千山千の諸外国に通じるものか、国連外交の奥深い報道をお願いしたい。実はそれが一番肝腎なことだからだ。

 それにしてもVWお前もか!。メルケルさんは肩を落としているだろうな。

 なお美さん、立派でした。

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シルバーウイーク終わる

2015年09月24日 | 身辺記

  

 秋晴れだったシルバー連休だったが、今日は台風の影響か曇り空だ。又忙しい日常が始まる。今、ブログを書いている医院には舌圧子の交換や手洗いの消毒液を作る朝の音が響いている。

 Mさんは何か思い残すことがあったのか小一日戻って来られた。お別れが済んだのか昨日旅立たれた。医療関係者でない家族の言葉だから本当の下顎呼吸だったかは不明だが、下顎呼吸から、喩え一日でも持ち直した患者さんを初めて経験した。七十代はちょっと早いが家族に見守られ自宅で静かに終わられる人はそう多くはない。泣きはらした赤い目でも、苦しみませんでしたからという奥様の言葉には出来るだけのことはしたという気持ちが込められており、休日一部返上の主治医も同じ気持ちになれた。申し上げることは何もない。

 帰宅後、竜星戦準決勝小林覚九段と結城聡九段戦を見たのだが、途中で寝てしまい、目が覚めたら結城九段が勝っていた。どちらも好きな棋士なのだが、治勲さんとは結城九段の方が面白い戦いになりそうなので、覚ファンには申し訳ないが楽しみな結果となった。決勝戦は寝ないで見たい。

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小旅行は中断する羽目に

2015年09月23日 | 身辺記

                

 折角出かけたのだが、往診している患者さんが亡くなりそうで途中で帰ってくる羽目になった。戻って来れない距離の方がよかったのだが、万一のことがある気がしたので3時間程度の距離にしておいたのだ。尤も実際には渋滞もあり4時間罹ってしまった。因果な仕事と思うこともある。

 家族の人は重い病人を見慣れていないこともあり、まだ七十代と比較的お若いせいもあり、間に合ったかなと駆けつけたら呼吸の乱れは回復していた。慣れてはいても何時電話が掛かってくるか分からないとノンビリしにくく、連休でなければよいのにと思う。残念というか残酷というか病気に休日はない。

 渋滞学というのがあるようだが、どうも渋滞の解消には役立っていない。日本の様に山道が多いところでは迂回路がなく、情報で渋滞が分かっていても避けることが出来ない。それでも以前に比べたら、連休の移動を避ける人が増えたせいか何十キロという渋滞は少なくなった。連休に車で移動する人や移動自体を避ける人が多くなったせいだろう。私はそれでも出かけることが多い、知らない街を歩くことは心身の休養になるからだ。

 

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ちょいと、お出かけ

2015年09月22日 | 身辺記

 久しぶりに秋晴れが続いている。猛暑のあとの長雨のせいで晴天が待ち遠しかった。車で遠出して好天を楽しむのも束の間、渋滞に巻き込まれてしまった。おかげで中古で買ったMJQを車内で堪能することができた。

 この十年くらいは彼岸過ぎてまでも暑い年が結構あり、暑さ寒さも彼岸までは死語になりそうだったが、今年は暦通りに秋が来た。まあしかし気象温暖化を現実のものとして、これからの人類は経験することになるだろう。人生八十年と伸びたとしても、個人の一生の中で、地球規模の変動を経験するとは思わなかった。安保法案にしても、まさかこんなに唐突に出現して成立するとは思わなかった。こちらのほうは人為のことなので、どうしたものか対応を考えてゆくことになるだろう。

 ワイナリーを見学し貯蔵庫を見せて貰ったのだが何十年物の一本何万円ものするワインを旨かったからと、何百本も買い占めてしまう人がいると聞いてあきれた。日本にも桁違いのお金持ちが居られるんですねという説明だったが、何だか嫌な気がした。

 友人にもワイン好きがいて、旨かったから一ダース買っちゃったよと頭を掻いているが、それが普通だろう。お金は生活費なのだが、桁が違ってくると魔物になるらしい。

 

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前に横たわる巨大な難病

2015年09月21日 | 医療

        

 死因の一位ではないが、平成最大の難病は認知症だと思う。厚労省は勿論それを認知しており、様々な認知症対策を建てている。果たしてそれがどの程度功を奏するかは不明だ。

 認知は老化と不可分に結びついており、誰もが善と思う長寿は認知症患者の増加を意味している。

 内科診察は問診診察検査から成っている。今の若い先生は検査に走る傾向があるが、五十年前は問診が一番重要とされた。それは今も変わらないと昭和に卒業した医師は皆考えているだろう。

 困ったことに最大の診断手段である問診が認知症の人には上手く使えない。先日も八十半ばのお婆さんが孫と受診したのだが、お腹がすっきりしないらしいのは分かるのだが、いつからどんな症状なのかをなかなか聞き出せない。孫娘はまるで飼い犬を親に言われて連れてきただけのような素振りで、首を傾げるばかりできちんとした情報を取ることが出来ない。一体何時からというのが二週間前なのか二三日前からなのかもはっきりしない。ご本人は二週間前の月曜日と言うのだが今日は木曜日だし、老婆に正確な曜日の感覚があるとは考えにくい。何時というのが過去の医師が知りようのない事象と結びついて記憶されているので、何とかさんが来た時などと話が次から次と展開し手間が掛かる。どうも食欲がなく便秘らしいのは分かったのだが、それを聞き出すのに十分程掛かってしまった。

 どうもこのお婆さんは食事や排泄はなんとか自立しており、言い出したら聞かない頑固自分流のため、家族が放置しており孫娘も情報が少ないのではないかと思われた。

 手間取るから難病というのは不適切な表現かも知れないが、医療資源を消費する原因であり、これからますますそうなのは間違いない。お年寄りを尊重して丁寧大切にという言葉だけでは解決は覚束ないと申し上げたい。

コメント (3)
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